アラビー21(12月17日付)は、複数の匿名消息筋の話として、アレッポ県、そしてイドリブ県で活動するアル=カーイダ系組織を含むジハード主義武装集団と「穏健な反体制派」と目される武装集団が、統一組織を結成することで合意したと発表した。
新たに結成される統一組織は、「シリア・イスラーム委員会」を名乗り、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、非アル=カーイダ系のイスラーム軍、シャーム軍団、「穏健な反体制派」と目されるヌールッディーン・ザンキー運動、シャーム戦線、「命じられるまま正しく進め」連合、アンサールッディーン戦線などからなるという。
同消息筋によると、最高司令官には、シャーム・ファトフ戦線の指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏が、また意思決定機関である諮問評議会の議長にはヌールッディーン・ザンキー運動の司令官のタウフィーク・シハーブッディーン氏が就任する見込みだという。
また、ファトフ軍のカーディー(法官)であるアブドゥッラッザーク・マフディー氏はアラビー21に対し、反体制派は近く統一を宣言する声明を発表すると述べた。
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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月18日付)は、シリア・イスラーム委員会結成をめぐる動きに関して、ファトフ軍所属組織と「穏健な反体制派」合わせて14組織が統合をめざしているとしたうえで、シャーム・ファトフ戦線が、ジャウラーニーを最高司令官に任命するよう主張していることが、それ以外の武装集団と軋轢を深めている、と伝えた。
AFP, December 18, 2016、AP, December 18, 2016、ARA News, December 18, 2016、Arabi 21, December 18, 2016、Champress, December 18, 2016、al-Durar al-Shamiya, December 18, 2016、al-Hayat, December 19, 2016、Iraqi News, December 18, 2016、Kull-na Shuraka’, December 18, 2016、al-Mada Press, December 18, 2016、Naharnet, December 18, 2016、NNA, December 18, 2016、Reuters, December 18, 2016、SANA, December 18, 2016、UPI, December 18, 2016などをもとに作成。
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