反体制派の広告塔バナーちゃんが家族とともにアンカラを訪問し、エルドアン大統領と面談(2016年12月21日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は首都アンカラで、アレッポ市東部から逃れたとされる7歳の少女バナー・アブドちゃんとその家族と面談し、その写真をツイッターを通じて公開した。

写真には、エルドアン大統領夫妻と、バナーちゃんと、父親のガッサーンさん、母親のファーティマさん、二人の弟(ヌールくん、ムハンマドくん)が写っている。

エルドアン大統領はツイッター(https://twitter.com/RT_Erdogan)で、「アレッポのバナー・アブドちゃんが家族とともに大統領宮殿を訪問してくれて嬉しかった…。トルコは常にシリアの兄弟の見方だ」と綴っている。

ツイートはトルコ語、英語、そしてアラビア語でなされた。

これに対して、バナーちゃんも自身のツイッター(https://twitter.com/AlabedBana)で「Very happy to meet with Mr Erdogan. – Bana #Aleppo」とツイートした。

バナーちゃんは今年9月にツイッターのアカウントを開設し、アレッポ市東部の戦況を流ちょうな英語で綴り、「アレッポのアンネ・フランク」などと呼ばれ、反体制派およびその支持者の広告塔的存在となっていた。

12月13日にシリア軍がアレッポ市東部を事実上制圧すると、バナーちゃんは家族とともに、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍支配下のアレッポ県西部を経て、イドリブ県に退去、その後トルコ領内に入った。

バナーちゃんと家族の退去は、トルコ、ロシア、イラン、反体制派による反体制武装集団戦闘員とその家族、負傷者・重篤患者のアレッポ市東部、イドリブ県フーア市、カファルヤー町、ダマスカス郊外県ザバダーニー市、マダーヤー町の退去・避難プロセスの一環で、アレッポ市東部をあとにしていた。

AFP(12月21日付)などが伝えた。

Twitter, December 21, 2016

Kull-na Shuraka’, December 21, 2016

Twitter, December 21, 2016

Twitter, December 21, 2016

Twitter, December 21, 2016

Twitter, December 21, 2016

AFP, December 21, 2016、AP, December 21, 2016、ARA News, December 21, 2016、Champress, December 21, 2016、al-Hayat, December 22, 2016、Iraqi News, December 21, 2016、Kull-na Shuraka’, December 21, 2016、al-Mada Press, December 21, 2016、Naharnet, December 21, 2016、NNA, December 21, 2016、Reuters, December 21, 2016、SANA, December 21, 2016、UPI, December 21, 2016などをもとに作成。

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