オリエント・ネット(12月29日付)は、ロシアとトルコが仲介する全土停戦に向けたシリア政府と反体制武装集団代表の間接交渉で、反体制武装集団側が提示した停戦案を入手したと報じ、その内容を公開した。
オリエント・ネットによると、反体制武装集団側は、ダーイシュ(イスラーム国)の支配地域のみを停戦から除外するよう求めており、シャーム・ファトフ戦線については言及していなかったという。
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トルコの首都アンカラで交渉にあたっていた反体制武装集団の代表団の報道官を務めるウサーマ・アブー・ザイド氏は、SNN(12月29日付)に対して、停戦合意に署名した当事者は2017年1月にカザフスタンのアスタナで予定されているシリア政府との和平協議(アスタナ会議)に参加するために1ヶ月間を目処に停戦を遵守する予定だと述べた。
アブー・ザイド氏によると、停戦合意に署名したのは13の反体制武装集団で、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)は停戦対象から除外されているという。
しかし、反体制武装集団が共闘するシャーム・ファトフ戦線については言及しなかった。
また、1月のアスタナ会議には、リヤド最高交渉委員会、反体制武装集団などからなる反体制派が参加し、いわゆる「モスクワ・リスト」と称される反体制組織は参加しないだろうと付言した。
なお、アブー・ザイド氏によると、停戦合意は5ページからなり、その内容は以下5点に要約されるという。
1. 反体制派は停戦合意を受け、停戦発効から1ヶ月以内に政治的解決に向けた交渉に参加参加する。
2. 交渉に参加する両当事者はシリアの問題の解決にいたるために行動する。
3. 交渉プロセスは、トルコとロシアによって代表される当時者の保証のもとに行われる。
4. 停戦発効に関わる詳細。
5. 政治プロセスは2012年のジュネーブ合意、国連安保理決議第2254号に基づく。
イナブ・バラディー(12月29日付)などが伝えた。
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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ラマダーン広報局長はAFP(12月29日付)に大使、ロシアとトルコの仲介により30日午前0時発効予定の停戦合意に歓迎の意を示したうえで、停戦合意には、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、シャーム軍団、ヌールッディーン・ザンキー運動などが署名したことを明らかにした。
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リヤド最高交渉委員会は声明を出し、30日午前0時発効予定のロシア、トルコ仲介によるシリア政府と反体制武装集団7組織の停戦合意に歓迎の意を表明した。
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民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、30日午前0時に発効するロシア・トルコ仲介のシリア政府と反体制武装集団7組織による停戦合意に歓迎の意を表した。
AFP, December 29, 2016、AP, December 29, 2016、ARA News, December 29, 2016、Champress, December 29, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、‘Inab Baladi, December 29, 2016、Iraqi News, December 29, 2016、Kull-na Shuraka’, December 29, 2016、December 30, 2016、al-Mada Press, December 29, 2016、Naharnet, December 29, 2016、NNA, December 29, 2016、Orient Net, December 29, 2016、Reuters, December 29, 2016、SANA, December 29, 2016、SNN, December 29, 2016、UPI, December 29, 2016などをもとに作成。
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