アサド大統領はテレビ民間TG5(カナレ5)のインタビューに応じた。
インタビューは、英語で行われ、アサド大統領は立ったままインタビュアーの質問に答え、映像は、大統領府がYoutube(https://youtu.be/BfFhlph8A8w)を通じて公開し、英語全文、アラビア語訳文はSANA(http://sana.sy/en/?p=97309、http://www.sana.sy/?p=488607)が配信した。
テレビ民間TG5(カナレ5)のインタビューとのインタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:
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「シリアからテロリストを排除するまえで戦争が終わったとは言えない。残念ながら、テロリストはトルコ、カタール、サウジアラビア、そして多くの西側諸国など、多くの国からの正式な支援を今も受けている…。こうした支援が戦争を長引かせている。しかし、アレッポでのテロリストの敗北は戦争終結に向けた重要なステップだ」。
「インフラや施設(の被害)以上に重要なのは、人々が殺され、家族が愛する人、つまり子供、息子、兄弟、母親などを失っていることだ。これは苦しいことであり、この痛みは永遠に続くことになろう。しかし結局のところ、シリアの問題を解決する唯一の道は、皆が他者を許すことだ」。
「ダーイシュ(イスラーム国)だけが問題ではない。ダーイシュは過激主義の一産物に過ぎない。ダーイシュについて話すのなら、ヌスラ戦線などそのほかの組織についても言及しなければならない。彼らは同じメンタリティ、同じ暗黒のイデオロギーを擁している…。このイデオロギーに対処しなければ、問題に片手間に対処することになる。テロに恒常的に対処したいのなら、テロの柱、つまりワッハーブ主義イデオロギーに対処しなければならない」。
「しかし、そそれだけでなく、もう一つの問題の柱がある。それはテロリストへの西側の支援だ。ダーイシュだけでなく、彼らは「穏健な反体制派」、「ホワイト・ヘルメット」など様々なレベルで支援を行っている。欧米諸国はこれらの「人道的」「穏健」なレベルでの支援を通じて、自分たちの政治的目的を実現しようとしている…。欧州にとって優先すべきは、テロと戦うことではなく、こうしたカードを政権交代、大統領排除などのために利用しないことだ」。
「(ドナルド・トランプ新政権の誕生に関して)我々が一部楽観しているのは米国とロシアの関係が改善するかもしれないからだ…。二つの超大国が言い関係を結べば、シリアのような小国を含む世界のほとんどはこの関係の受益者となるだろう…。トランプ氏はまた選挙期間中にテロとの戦いを優先すると言っていた。我々はこれが問題解決の起点になると信じている」。
AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。
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