ダーイシュは異例の声明でイスタンブールでの銃乱射事件への関与を認める一方、トルコ政府は、シリア国内でのダーイシュ、YPGに対する作戦続行を意志表明(2017年1月2日)

ダーイシュ(イスラーム国)は、トルコの最大都市イスタンブールのナイト・クラブで1日未明に発生した銃乱射事件(外国人多数を含む39人が死亡、69人が負傷)に関して、犯行を認める異例の声明を出した。

声明では、実行犯が「信徒の統率者の命令に従い、十字軍の下僕であるトルコを狙った」としたうえで、「背教者であるトルコ政府は、その空爆や砲撃によって流されたイスラーム教徒の血が、その家を炎で焼くことになることを知るが良い」と非難した。

これに対して、トルコのニマン・クルトゥルムシュ副首相(内閣報道官)は、ダーイシュが犯行声明を出したイスタンブールでの乱射事件に関して「国外での作戦に対して向けられたメッセージ」と断じ、アレッポ県北部でのダーイシュと西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の排除を目的に続行されている「ユーフラテスの盾」作戦に対する報復だとの見方を示した上で、「我々は断固として国外での作戦を継続する」と述べた。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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