ダイル・ザウル県では、SANA(1月17日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯、第137連隊基地一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市南部入口のパノラマ交差点一帯、墓地地区などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して集中的な空爆を実施した。
また地上部隊が予備部隊とともに、ダイル・ザウル航空基地、パノラマ交差点、サルダ山一帯、ダイル・ザウル市労働者住宅地区に至る街道を進軍、ダーイシュと交戦した。
一方、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍がダイル・ザウル市南部、ダイル・ザウル航空基地一帯では、ダーイシュ拠点に対して空爆を行うなか、シリア軍がダーイシュとの戦闘を続けた。
ダーイシュの攻勢が続くなか、シリア人権監視団によると、シリア軍はダイル・ザウル航空基地に対して増援物資を空輸、またダイル・ザウル市住民に対してダーイシュとの戦闘への参加を呼びかけた。
これに関連して、ユーフラテス・ポスト(1月16日付)は、国防隊メンバーがダイル・ザウル市内ジャウラ地区、クスール地区、ハラービーシュ地区などシリア政府支配下の住宅街で強制捜査を行い、男性多数をダーイシュとの戦闘に参加させるために連行したと報じた。
なおシリア人権監視団によると、13日に戦闘が激化して以降、民間人21人、シリア軍兵士37人、ダーイシュ戦闘員58人の併せて116人が死亡したという。
ジャブラ報道ネット(1月17日付)などによると、シリア軍の戦死者のなかには、ムハンマド・アリー・ファーリス准将、アイハム・スライマーン大佐ら士官も含まれている。
他方、国連世界食糧計画(WFP)のベティーナ・ルーシャー(Bettina Luescher)報道官は、ダイル・ザウル市一帯でのシリア軍とダーイシュの戦闘激化を受け、「我々は安全上の理由で、ダイル・ザウル市への支援物資の投下作業を中止した」と発表した。
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アレッポ県では、ARA News(1月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市東部郊外のシリア軍航空士官学校一帯を砲撃した。
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ヒムス県では、SANA(1月17日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のタイフール航空基地(T4)一帯、マクサル・ヒサーン村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
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ハマー県では、SANA(1月17日付)によると、シリア軍がカスル・ブン・ワルダーン村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
また、クッルナー・シュラカー(1月17日付)によると、ロシア軍戦闘機がカスル・ブン・ワルダーン村一帯、アニーク・バージラ村を空爆し、6人が死亡した。
AFP, January 17, 2017、AP, January 17, 2017、ARA News, January 17, 2017、Champress, January 17, 2017、Euphrates Post, January 17, 2016、al-Hayat, January 18, 2017、Iraqi News, January 17, 2017、Shabaka Akhbar Jabla, January 17, 2017、Kull-na Shuraka’, January 17, 2017、al-Mada Press, January 17, 2017、Naharnet, January 17, 2017、NNA, January 17, 2017、Reuters, January 17, 2017、SANA, January 17, 2017、UPI, January 17, 2017などをもとに作成。
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