シリア外務在外居住者省はトルコ軍によるバーブ市近郊の2カ村の「占領」を非難(2017年2月2日)

外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長宛に書簡を送り、そのなかでトルコ軍によるシリア国民への度重なる敵対行為と領土・主権侵犯について報告、安保理に対して、国際の平和と安全を守るための責任を果たすよう要請した。

提出された書簡は、トルコ軍がアレッポ県バーブ市に侵攻するため、同市西部のグーズ村とアブー・ザンディーン村を「占領」(2月1日にトルコ軍が掌握)していると指摘するとともに、トルコ政府が過去5年以上にわたり、シリア領内のテロ組織に軍事、資金、兵站面での支援を行ってきたと告発している。

なお、トルコ軍による両村の制圧は、アレッポ市・バーブ市街道に沿ってバーブ市南西部から進軍を続けるシリア軍の進路を遮るかたちで行われた。

AFP, February 2, 2017、AP, February 2, 2017、ARA News, February 2, 2017、Champress, February 2, 2017、al-Hayat, February 3, 2017、Iraqi News, February 2, 2017、Kull-na Shuraka’, February 2, 2017、al-Mada Press, February 2, 2017、Naharnet, February 2, 2017、NNA, February 2, 2017、Reuters, February 2, 2017、SANA, February 2, 2017、UPI, February 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts