クッルナー・シュラカー(2月8日付)は、ヒムス県のヒムス市北東部に位置するハウラ地方で、反体制武装集団とシリア軍が戦闘停止と同地への物資搬入で合意に達したと伝えた。
この停戦合意は、シリア軍がサムアリール村を拠点とするシャーム自由人イスラーム運動との折衝を行うことで具体化、最終的にシャーム自由人イスラーム運動がハウラ地方の最高シャリーア法廷の許可を得て実現した。
これを受け、ハウラ地方一帯では戦闘が停止し、サムアリール村を経由し同地とヒムス市を結ぶ街道が開放され、さまざまな物資の搬入が始まったという。
この停戦合意は、①ハウラ地方入口および同地に至る街道からシリア軍検問所を1カ所を除いてすべて撤去すること、②唯一の残される検問所に駐留するシリア軍部隊が、親政権武装勢力の活動を規制すること、③ハウラ地方に残留する17歳から45歳の男性(学生、公務員を除く)の移動は裁判所が文書で許可した場合のみ認めることを骨子とする、④ハウラ地方の反体制武装集団はこの合意に従い、シャーム自由人イスラーム運動がこれを監督する、ことを骨子とする。
なお、2月6日、カザフスタンの首都アスタナで、ロシア、イラン、トルコ、国連の実務者協議が行われ、シリア中部(ヒムス県、ハマー県)、南部(ダルアー県)への停戦地域の拡大について意見が交わされていた。
AFP, February 8, 2017、AP, February 8, 2017、ARA News, February 8, 2017、Champress, February 8, 2017、al-Hayat, February 9, 2017、Iraqi News, February 8, 2017、Kull-na Shuraka’, February 8, 2017、al-Mada Press, February 8, 2017、Naharnet, February 8, 2017、NNA, February 8, 2017、Reuters, February 8, 2017、SANA, February 8, 2017、UPI, February 8, 2017などをもとに作成。
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