『ハヤート』(2月10日付)は、レバノンの首都ベイルートで、政権支持者と反体制派が初めて一堂に会し、国外難民の帰国や国内雛民の帰宅に関して意見を交わした。
ベイルートのリヴィエラ・ホテルで開催された会合は「シリア和平イニシアチブ:すべてのシリア人のための統合された祖国」と題され、人民議会議員、親政権および反体制派の有識者が出席、在ベイルートのロシア大使館、ドイツ大使館、ブルガリア大使館の外交官、UNHCR代表らが顧問として同席した。
レバノン政府関係者は出席しなかった。
反体制活動家のムハンマド・ハバシュ氏が会合で提示した「和平イニシアチブ」草案によると、会合は「シリア社会が抱える諸問題に対処するための愛国なアイデア・計画」として位置づけられるもので、「反体制派、シリア政府関係者は、政治的解決、戦争終結、平和構築を確信しており、すべての平和的手段を通じてその実現に向けて活動する」ことをめざしているという。
具体的には、難民の帰国、インフラ復旧、シリア政府側が拘束している逮捕者の釈放、紛争当事者によって拉致されている人々の解放、人道医療支援物資の配給、国際支援団体の活動活性化、宗派対立の軽減に取り組むという。
主な参加者はサーミー・ハイミー元駐英国シリア大使、アブドゥルガニー・マー・バーリド元ダマスカス大学学長、ムハンマド・アリー・アディーブ氏など。
非公開の会合では、シリア国内の避難民の帰宅、国外避難民の帰国の方途が集中的に議論されたという。
AFP, February 9, 2017、AP, February 9, 2017、ARA News, February 9, 2017、Champress, February 9, 2017、al-Hayat, February 9, 2017、Iraqi News, February 9, 2017、Kull-na Shuraka’, February 9, 2017、February 10, 2017、al-Mada Press, February 9, 2017、Naharnet, February 9, 2017、NNA, February 9, 2017、Reuters, February 9, 2017、SANA, February 9, 2017、UPI, February 9, 2017などをもとに作成。
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