シリア・ロシア両軍はダルアー市一帯を20回以上にわたり激しく爆撃(2017年2月17日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍がダルアー市内各所を10回以上、ヌアイマ村を6回以上にわたり空爆したほか、シリア軍がダーイル町を砲撃し、男性1人が死亡、複数が負傷した。

また、クッルナー・シュラカー(2月17日付)によると、ロシア軍による空爆はブスラー・シャーム市、サイダー町、ヌアイマ村、ウンム・マヤーズィン町、ダルアー市各所(カーシフ地区など)を30回以上にわたり空爆した。

一方、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がダルアー市の旧税関地区南部、西ガーリヤ橋西部、ヌアイマ村でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

これに対して、シャーム解放機構はダルアー市内の東カーシフ地区を砲撃し、住民3人が死亡、5人が負傷した。

Kull-na Shuraka’, February 17, 2017

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区で活動を続ける反体制武装集団がタルトゥース市とヒムス市を結ぶ高速道路一帯を狙撃する一方、シリア軍はハウラ地方、ブルジュ・カーイー村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタイバト・イマーム市各所、カフルズィーター市、ラターミナ町、バーナ村、ジャービリーヤ村、サラミーヤ市西部郊外のサトヒーヤート地区を空爆した。

シリア軍はまた、カルアト・マディーク町一帯にビラを散布し、反体制武装集団に投降を呼びかけた。

これに対して、ジハード主義武装集団はサルハブ市、ラビーア村を砲撃した。

一方、SANA(2月17日付)によると、シリア軍がカルカート村、サイヤード村、タイバト・イマーム市でシャーム解放機構の拠点などを空爆、攻撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がマダーヤー町を空爆、またシリア軍がシャフシャブー山のウライニバ村一帯を「樽爆弾」で攻撃した。

一方、マアッラト・ヌウマーン市では、反体制武装集団の統合と体制打倒を訴えるデモが発生した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区への空爆で子供1人と女性1人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市で反体制武装集団の統合とダルアー市との連帯を訴えるデモが発生した。

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スワイダー県では、SANA(2月17日付)によると、シャーム解放機構がバカー村、バルド村、ムジャイミル村を砲撃し、住民1人が死亡した。

AFP, February 17, 2017、AP, February 17, 2017、ARA News, February 17, 2017、Champress, February 17, 2017、al-Hayat, February 18, 2017、Iraqi News, February 17, 2017、Kull-na Shuraka’, February 17, 2017、al-Mada Press, February 17, 2017、Naharnet, February 17, 2017、NNA, February 17, 2017、Reuters, February 17, 2017、SANA, February 17, 2017、UPI, February 17, 2017などをもとに作成。

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