アレッポ県では、『ハヤート』(2月25日付)などによると、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室によって制圧されたバーブ市で、ダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷・爆発物の撤去作業が行われるなか、ダーイシュが市内をパトロール中のトルコ軍部隊に対して自爆攻撃を行い、兵士2人が死亡、複数が負傷した。
これに関して、トルコ軍参謀本部は、バーブ市浄化中に手製の手榴弾が爆発し、兵士2人が死亡、3人が負傷したと発表していた。
なお、ダーイシュは、バーブ市陥落を受けて、バザーア村、カッバースィーン村からも撤退し、トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室が同地に入り、地雷・爆発物の撤去作業を開始したという。
一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュはまた、市内北西部郊外のスースィヤーン村に設営されたハワール・キリス作戦司令室の拠点2カ所(軍事評議会および治安機関施設)に対して自爆攻撃を行い、民間人を含む42人以上が死亡した(クッルナー・シュラカー(2月24日付)によると、45人が死亡、60人が負傷、その後、シリア人権監視団によると、その後死者数は77人に増加、うち41人が民間人)。
なお、この自爆攻撃に関して、ダーイシュ・アレッポ州は声明を出し、トルコ軍兵士8人、「背教覚醒委員会」(ハワール・キリス作戦司令室のこと)の戦闘員60人を殺害したと発表した。
AFP, February 24, 2017、AP, February 24, 2017、ARA News, February 24, 2017、Champress, February 24, 2017、al-Hayat, February 25, 2017、Iraqi News, February 24, 2017、Kull-na Shuraka’, February 24, 2017、al-Mada Press, February 24, 2017、Naharnet, February 24, 2017、NNA, February 24, 2017、Reuters, February 24, 2017、SANA, February 24, 2017、UPI, February 24, 2017などをもとに作成。
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