シャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線、旧シャーム・ファトフ戦線)の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏はテレグラムを通じてビデオ声明(https://youtu.be/b5bEDxNmivo)を出し、25日にヒムス市内の治安機関本部2カ所を標的として行われた自爆テロに関して「ジュネーブとアスタナにいる敗北した政治家どもへの教訓」と述べ、シリア政府との交渉に応じている反体制武装集団を批判、「民に戦争を委ね、身を引く」よう呼びかけた。
4分強の声明のなかで、ジャウラーニー氏は、ヒムス市での連続自爆テロに関して「シャーム解放機構の5人の勇敢な英雄を派遣し…、軍事治安施設内外の激しい防御を突破し…、軍事情報局支部長のハサン・ダアブール、そして国家治安局支部長ら50人近くを殺害した」と述べ、改めて犯行を認めた。
また「この作戦は、この二つの支部(軍事情報局、総合情報部)でさまざまな拷問と暴行に晒されている我らが民による復讐」と位置づけ、自爆テロを実行した「英雄5人」が戦死したことを明らかにした。
そのうえで、ジャウラーニー氏は「冒険者どもがこの戦争を民に委ね、身を引く時が来た…。諸外国が彼らを弄び、政権とデミストゥラがそれに喝采を送っていることが明らかだ…。一帯彼らはどのようにして、政権に王冠を授け、ロシアを和平の呼びかけ人、保証人とするような解決策をめざしているのか」などと述べ、ジュネーブ4会議に参加する反体制派を批判した。
AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。
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