ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣とトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、14日にカザフスタンの首都アスタナで開幕予定のシリア政府と反体制武装集団の代表団による協議(アスタナ3会議)に向けて電話会談を行った。
ロシア外務省によると、会談では、シリア国内での戦況や戦闘停止に向けた取り組み、アスタナ4会議開幕の準備などについて集中的に意見が交わされた。
『ハヤート』(3月14日付)が複数の外交筋から得た情報によると、電話会談はトルコ側からの要請で行われ、反体制武装集団の出席を保証するための協議の仕組みをめぐって合意に達することがめざされたという。
反体制武装集団の代表団は「シリア革命軍事諸勢力代表団」の名で11日に出した声明で、シリア国内で戦闘が停止するまで会議を延期すべきと表明し、アスタナ3会議をボイコットする意思を示している。
スプートニク・ニュース(3月13日付)が「自由シリア軍」の幹部の話として伝えたところによると、反体制武装集団側は、シリア・ロシア両軍による「停戦違反」への対処に関するロシア側からの回答を待っており、この回答を受けて、アスタナ3会議への参加の是非を決定する予定だという。
しかし、ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は「現地情勢は昨年末にシリアで停戦が発効して以降、大幅に改善した…。我々は、個別の違反はあるものの、停戦状態が安定していると見ている」と述べ、アスタナ3会議の開催と、シリア国内の停戦、とりわけダマスカス県・ダマスカス郊外県でのシリア軍とシャーム解放機構、イスラーム軍などからなる反体制武装集団と戦闘停止を結びつける必要はないとの姿勢を示した。
AFP, March 13, 2017、AP, March 13, 2017、ARA News, March 13, 2017、Champress, March 13, 2017、al-Hayat, March 14, 2017、Iraqi News, March 13, 2017、Kull-na Shuraka’, March 13, 2017、al-Mada Press, March 13, 2017、Naharnet, March 13, 2017、NNA, March 13, 2017、Sputnik News, March 13, 2017、Reuters, March 13, 2017、SANA, March 13, 2017、UPI, March 13, 2017などをもとに作成。
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