ロシアのガティロフ外務次官は、シリア政府、反体制派各代表と折衝、ジュネーブ5会議で「テロとの戦い」を含むすべての議題を平行して協議すべきと主張(2017年3月29日)

RT(3月29日付)によると、ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は、シリア政府と反体制派による和平協議「ジュネーブ5会議」(ジュネーブ4会議第2ラウンド)の議事を調整するために訪問中のスイスの首都ジュネーブで、最高交渉委員会の代表団(ナスル・ハリーリー氏が団長)、カイロ・プラットフォーム代表、モスクワ・プラットフォーム代表、アスタナ・プラットフォーム代表(ランダ・カスィース氏ら)、シリア政府代表(バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表が団長)、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表、マイケル・ラトニー米国務省シリア問題担当特使と個別に会談した。

RTによると、ガティロフ外務次官は、反体制派各派の代表との会談で、統一代表団を結成しない理由を問い、統一代表団が結成されなければ、国連安保理決議第2254号の履行についての協議を拒否する旨、シリア政府側が主張していることを伝えたという。

これに対して、反体制派各派の代表は、ガティロフ外務次官に対して、ジュネーブ4会議(第1ラウンド)で議題として確定した四つのパッケージ(ガヴァナンス、憲法、選挙、テロとの戦い)についての直接協議に応じるようシリア政府に圧力をかけるよう求めたという。

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ガティロフ外務次官は記者団に対して、前回のラウンド(ジュネーブ4会議第1ラウンド)で協議が決定された4つの議題のパッケージに関して、いずれも等しく重要で、平行して検討されるべきだ、と述べた。

SANA(3月29日付)が伝えた。

SANA, March 29, 2017

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一方、最高交渉委員会に参加しているシリア・クルド国民評議会は、クルド人民の権利支援を、2016年9月にロンドンで発表された政治文書のなかに新たに盛り込むことに委員会が同意しない限り、交渉団への参加を中止すると発表した。

AFP, March 29, 2017、AP, March 29, 2017、ARA News, March 29, 2017、Champress, March 29, 2017、al-Hayat, March 30, 2017、Iraqi News, March 29, 2017、Kull-na Shuraka’, March 29, 2017、al-Mada Press, March 29, 2017、Naharnet, March 29, 2017、NNA, March 29, 2017、Reuters, March 29, 2017、RT, March 29, 2017、SANA, March 29, 2017、UPI, March 29, 2017などをもとに作成。

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