シリア軍、シリア外務省もハーン・シャイフーン市への化学兵器による攻撃への関与を全面否定、シリア国営テレビはテロ組織の毒ガス砲弾製造工場が爆発し被害が出たと報じる(2017年4月4日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、イドリブ県ハーン・シャイフーン市に対する空爆でシリア軍(ないしはロシア軍)が化学兵器を使用したとされる事件に関して、「いかなる化学兵器、有毒ガス兵器も保有していないし、過去に使用したことはないし、今後も使用しない。なぜなら、そもそも化学兵器は存在しないからだ」と発表し関与を否定、「シリア軍がテロ集団ないしは民間人に毒ガスを使用したとの嫌疑は、テロ集団を庇護し利用する勢力の目的をその都度失敗に追い込む」と非難した。

また外務在外居住者省高官筋も、ハーン・シャフーン市でのシリア軍による毒ガスの使用を前面否定し、「テロ組織が流布している情報は…いつもの通りねつ造された容疑に過ぎない」と一蹴した。

SANA(4月4日付)が伝えた。

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国営のシリア・アラブ・テレビ(4月4日付)は、ハーン・シャイフ市内で毒ガスを装填したロケット弾を製造する反体制武装集団の工場が爆発して、民間人に多くの犠牲者が出たと報じた。

AFP, April 4, 2017、AP, April 4, 2017、ARA News, April 4, 2017、Champress, April 4, 2017、al-Hayat, April 5, 2017、Iraqi News, April 4, 2017、Kull-na Shuraka’, April 4, 2017、al-Mada Press, April 4, 2017、Naharnet, April 4, 2017、NNA, April 4, 2017、Reuters, April 4, 2017、SANA, April 4, 2017、UPI, April 4, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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