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ロシアのプーチン大統領「シリアでの化学兵器使用に関する根拠のない非難は受け入れられない」(2017年4月6日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、イドリブ県ハーン・シャイフーン市で化学兵器が使用されたとされる4日の事件に関して、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との電話会談で、「根拠のない非難は受け入れられない」と述べ、米欧の姿勢を非難した。

ロシア大統領府によると、プーチン大統領はまた「綿密かつ公正な国際調査が行われるまで、根拠のない非難をすることは、誰に対してであれ認められない」と強調したという。

また、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、イドリブ県ハーン・シャイフーン市で化学兵器が使用されたとされる4日の事件への対抗措置を米国が検討していることに関して、「イドリブ県での化学兵器使用は非常に深刻な問題で、卑劣な犯罪だ。我々はシリアでのいかなる化学兵器の使用も決して受け入れられないと考えている」としつつ、「シリア軍は化学兵器として使用可能な物質がテロリストの手にわたることを阻止するために必要なあらゆる措置を講じている」と述べ、シリア政府を擁護した。

そのうえで、「誰もイドリブで起きたことについて信頼できる情報を持っていない。米国もそうした情報は持っていない…。ホワイト・ヘルメットのような信用できない情報源に依拠して性急な評価をすべきでない」と強調した。

一方、ロシアセルゲイ・リバコフ外務副大臣も、シリア軍が「化学兵器を使用していない」としたうえで、西側以外の専門家も含めたかたちでの「バランスのとれた調査委員会」による調査を行う必要があると強調した。

AFP, April 6, 2017、AP, April 6, 2017、ARA News, April 6, 2017、Champress, April 6, 2017、al-Hayat, April 7, 2017、Iraqi News, April 6, 2017、Kull-na Shuraka’, April 6, 2017、al-Mada Press, April 6, 2017、Naharnet, April 6, 2017、NNA, April 6, 2017、Reuters, April 6, 2017、SANA, April 6, 2017、UPI, April 6, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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