ハサカ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊総司令部のライドゥール・ハリール報道官によると、トルコ軍が県北東部ダイリーク(マーリキーヤ)市近郊のカラーチューク(カルージューフ)山の人民防衛隊拠点複数カ所を空爆し、隊員20人が死亡、18人が負傷した。
ARA News(4月25日付)によると、空爆はイラク領内のシンジャール山一帯のPKK(クルディスタン労働者党)拠点に対しても行われ、同拠点にいたイラク・クルディスタン自治政府のペシュメルガ部隊の隊員5人が死亡、7人が負傷した。
この空爆に関して、イラク・クルディスタン自治政府のペシュメルガ省は声明を出し、「受け入れられない」と非難する一方、「PKKはこの地域、そしてクルディスタン地域の住民にとって問題や障害をもたらしている」と批判、シンジャール山一帯からのPKKの撤退を改めて求めた。
一方、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリフ・ムスリム統一党首は、トルコの攻撃に関して「常軌を逸した攻撃」と非難したうえで、「有志連合はこうした攻撃に異議を唱える必要がある」と述べた。
ARA News(4月25日付)が伝えた。
なお、ロイター通信(4月25日付)によると、空爆後、人民防衛隊のシリア民主軍を支援する米軍の士官が人民防衛隊とともに現場を訪れ、被害状況を視察し、シリア民主軍と有志連合の協力関係を確認したという。
AFP, April 25, 2017、AP, April 25, 2017、ARA News, April 25, 2017、Champress, April 25, 2017、al-Hayat, April 26, 2017、Kull-na Shuraka’, April 25, 2017、al-Mada Press, April 25, 2017、Naharnet, April 25, 2017、NNA, April 25, 2017、Reuters, April 25, 2017、SANA, April 25, 2017、UPI, April 25, 2017などをもとに作成。
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