サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣はロシアを訪問し、首都モスクワでセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。
会談後の記者会見で、ラブロフ外務大臣は、シリア情勢をめぐって「乗り越えられない意見の相違はない」と述べる一方、ジュバイル外務大臣は、ヴラジミール・プーチン大統領からサルマーン・ブン・アブドゥルアズィーズ国王のロシア訪問の招待を受けたことを明らかにし、対話継続の重要性を強調した。
ジュバイル外務大臣はまた、「シリアの未来にバッシャール・アサドの役割はあるとは考えていない。彼には50万以上のシリア人を死に至らしめ、1,200万人を難民にした責任があると考えている」と批判した。
その一方、「サウジアラビアはシリアの反体制派とともに停戦、人道支援、政治プロセス始動に向けて行動している…停戦違反はシリア軍側によるもの」だと非難、アスタナ会議への参加の是非をめぐっては「アスタナ会後を経ることで停戦に至ることができる」としつつ、「技術面での協議や参加者の増大によって、参加者の能力は想定以下に低下し、充分協議に集中できなくなるだろう」と消極的な姿勢を示した。
イドリブ県ハーン・シャイフーン市での化学兵器攻撃疑惑については、広範且つ公正な調査の実施を支持しつつ、「シリア政府は2013年に自ら署名した国際法(化学兵器禁止条約)に違反した」と非難した。
これに対して、ラブロフ外務大臣は「国際調査委員会を受け入れる用意がある」としつつ、一部の国が調査実施を妨害していると述べ、欧米諸国を暗に批判した。
AFP, April 26, 2017、AP, April 26, 2017、ARA News, April 26, 2017、Champress, April 26, 2017、al-Hayat, April 27, 2017、Kull-na Shuraka’, April 26, 2017、al-Mada Press, April 26, 2017、Naharnet, April 26, 2017、NNA, April 26, 2017、Reuters, April 26, 2017、SANA, April 26, 2017、UPI, April 26, 2017などをもとに作成。
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