ハマー県では、SANA(5月18日付)によると、シリア軍がサラミーヤ市東部のアカーリブ・サーフィヤ村とマブウージャを襲撃し、子供15人を含む住民52人を殺害した。
またこの襲撃により、住民100人あまりが負傷し、住居などが被害を受けた。
これに関して、シリア人権監視団は、民間人12人を含む少なくとも31人を殺害されたと発表した(シリア人権監視団はその後マブウージャ村とアカーリブ・サーフィヤ村での死者数は82人にのぼったと発表)。
またダーイシュ(イスラーム国)の戦果を喧伝するアアマーク通信(5月18日付)は、ダーイシュがマブウージャ村、アカーリブ・サーフィヤ村を制圧したと伝えた。
だが、SNN(5月18日付)によると、ダーイシュはその後、シリア軍と親政権武装勢力の反撃を受け、少なくとも戦闘員15人を失い、同地から撤退した。
マブウージャ村、アカーリブ・サーフィヤ村は、イスラーム教イスマーイーリー派、アラウィー派、スンナ派が住んでいる。
SANAによると、ダーイシュはこのほかにも、サラミーヤ市を砲撃し、2人を負傷させた。
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アレッポ県では、ARA News(5月18日付)によると、シリア軍がロシア軍の航空支援を受けて、県東部のマスカナ市一帯およびジャッラーフ航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を続け、ナーフィイーヤ村、タッル・ハッサーン村、マバーキル村、ヒルバト・ウンム・マンスール村、ジュッブ・アリー村を制圧した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(5月18日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部の墓地地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
これに対してダーイシュは、ダイル・ザウル市クスール地区を砲撃し、3人が死亡、3人が負傷した。
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ヒムス県では、SANA(5月18日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市郊外のウンム・ルンマーン地区一帯、カルヤタイン・ダム一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。
一方、ダーイシュの戦果を喧伝するアアマーク通信(5月18日付)によると、ダーイシュはタドムル市西部のタイフール航空基地近くのシリア軍検問所に対して自爆攻撃を行った。
AFP, May 18, 2017、AP, May 18, 2017、ARA News, May 18, 2017、CENTCOM, May 18, 2017、Champress, May 18, 2017、al-Hayat, May 19, 2017、Kull-na Shuraka’, May 18, 2017、al-Mada Press, May 18, 2017、Naharnet, May 18, 2017、NNA, May 18, 2017、Reuters, May 18, 2017、SANA, May 18, 2017、SNN, May 18, 2017、UPI, May 18, 2017などをもとに作成。
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ロシア当事者和解調整センターの…