イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官が、シリア軍、親政権武装勢力と、米軍およびその支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)の戦闘が続くヒムス県タンフ国境通行所南東部のイラク国境地帯に設置されたと思われるアフガン人シーア派武装勢力の拠点を視察、その画像がインターネットを通じて拡散された。
ソレイマーニー司令官はこの数日前に、シリアのハサカ県とイラクのニナワー県を隔てる国境地帯に設置されたイラクの人民動員隊の拠点も視察訪問している。
『ハヤート』(6月13日付)は、ソレイマーニー司令官の前線視察に関して、イランとつながりのある民兵組織のシリア、イラク領内での勢力拡大に抵抗しようとする米国に対する警告の意思を示したと伝えた。
タスニーム通信(6月12日付)によると、ソレイマーニー司令官が視察したのは、アフガン人義勇兵によって構成されている「ファーティミーユーン軍団」で、シリア軍とともにイラク国境地帯に進軍し、拠点を設置したという。
一方、イラクの複数の消息筋が『ハヤート』(6月13日付)に伝えたところによると、イラクの人民動員隊は、イラク北西部の対シリア国境に向けて進軍を続け、国境から7キロの地点にまで到達、また対ヨルダン国境方面でもダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を行っているほか、ハサカ県とニナワー県が接する国境地帯でも西進を続けている。
AFP, June 12, 2017、AP, June 12, 2017、ARA News, June 12, 2017、Champress, June 12, 2017、al-Hayat, June 13, 2017、Kull-na Shuraka’, June 12, 2017、al-Mada Press, June 12, 2017、Naharnet, June 12, 2017、NNA, June 12, 2017、Reuters, June 12, 2017、SANA, June 12, 2017、Tasnim News Agency, June 12, 2017、UPI, June 12, 2017などをもとに作成。
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