ダルアー市一帯でシリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と戦闘を続ける(2017年6月14日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月14日付)によると、ロシア軍戦闘機とシリア軍ヘリコプターがシャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)の支配下にあるダルアー市南部一帯、タファス市、アトマーン村などを空爆し、9人が死亡した。

これに対して反体制武装集団は未明に、首都ダマスカス県とダルアー市を結ぶ幹線道路(ヒルバト・ガザーラ町近郊)でシリア軍とイラン人民兵の車列を襲撃した。

ARA News(6月14日付)によると、要撃を行ったのは南部戦線所属のスンナ青年軍団。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がダルアー市内各所、ガラズ刑務所一帯に対して少なくとも12回の空爆を実施、またタファス市、ダーイル町を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)はダルアー市マハッタ地区などのシリア軍拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、SANA(6月14日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ハムダーニーヤ地区を砲撃し、2人が死亡、4人が負傷した。

AFP, June 14, 2017、AP, June 14, 2017、ARA News, June 14, 2017、Champress, June 14, 2017、al-Hayat, June 15, 2017、Kull-na Shuraka’, June 14, 2017、al-Mada Press, June 14, 2017、Naharnet, June 14, 2017、NNA, June 14, 2017、Reuters, June 14, 2017、SANA, June 14, 2017、UPI, June 14, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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