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イスラーム戦線は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と戦うことを決定したと発表した。
声明は、アレッポ県で「ムハージルーン」(外国人戦闘員)が攻撃にさらされているとしたダーイシュの声明(4日)を受けたもので、イスラーム戦線は「我々に対して攻撃を仕掛けてきた者が…アンサール(シリア人戦闘員)であろうがムハージリーン(外国人戦闘員)であろうが、我々は彼らと戦う」としたうえで、「我々は一つの派閥にジハードが独占されることを許さず…、「国家」を自称する派閥を受け入れることはない。なぜなら国家建設は言葉だけでなく設立のための諸条件を要するからだ」と主張し、対決の意思を明示した。
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イドリブ県で活動するハック旅団は声明を出し、「自由シリア軍」とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の停戦に向けた仲介に反対の意思を表明、ダーイシュの放逐を主唱した。
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『ハヤート』(12月6日付)は、現地の複数の消息筋からの情報として、自由シリア軍の司令部(参謀委員会か否かは不明)がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と戦う反体制武装集団に数日前に武器を供与し、「ジュネーブ2会議開催を間近に控えたなかでの過激派への攻勢という事態の進展に西側高官が安堵の意を示している」と報じた。
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アレッポ県で活動するシャイフ・アブドゥルファッターフ・アブー・グッダ大隊が声明を出し、いかなる武装集団にも所属せず、独立して活動を行うとの方針を発表した。
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シリア革命反体制勢力国民連立がトルコのイスタンブールで総合委員会会合(第11期)を開会した。
会合では、ジュネーブ2会議への対応の審議、議長(任期6ヶ月)、副議長、書記長の選挙、総合委員会メンバーの定数(122人)拡大・改選などが予定されている。
当初は5、6日の2日間を予定していたが、7日まで延長することが決定された。
クッルナー・シュラカー(1月5日付)によると、5日の議事では、議長、副議長、書記長の選挙が実施され、議長選挙では、アフマド・ジャルバー・ウワイヤーン議長が総合委員会メンバー121人(定数122人、会合出席者数は120人)のうち65票を獲得し、議長に再選された。
議長選挙には、ムハンマド・リヤード・ヒジャーブ元首相も立候補したが、52票を獲得するにとどまった。
また副議長選挙では、ヌーラー・アミール女史、アブドゥルハキーム・バッシャール・シリア・クルド国民評議会代表がそれぞれ68票、82票を獲得し当選したが、ファールーク・タイフール副議長とジョルジュ・サブラー・シリア国民評議会事務局長は、それぞれ61票、52票と過半数に達せず、再選挙の実施が決定された。
さらに事務局長選挙では、バドル・ジャームース事務局長とムスタファー・サッバーグ前書記長が立候補したが、獲得票数が57票、59票といずれも過半数に達せず、再選挙の実施が決定された。
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リハーブ・ニュース(1月5日付)によると、ハサカ県マーリキーヤ(ダイリーク)市郊外の対イラク国境(イラク・クルディスタン地域)に設置されているスィーマルカー国境通行所が約3ヶ月ぶりに解放された。
通行所再開は、西クルディスタン人民議会とシリア・クルド国民評議会の合意によるもので、これを受け、「西クルディスタン」(シリア)から「イラク・クルディスタン地域」(イラク)に約700人が入国した、という。
アレッポ県では、『ハヤート』(1月6日付)によると、シャリーア委員会がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に代わってマンビジュ市を完全制圧した。
しかし『ハヤート』(1月7日付)は、マンビジュ市を制圧したのがイスラーム戦線だと報じた。
またシリア人権監視団によると、アレッポ市マルジャ地区、ハイダリーヤ地区、カフルアンマ村、バータブー村、第46連隊基地周辺で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と反体制武装集団(ムジャーヒディーン軍)が交戦し、ダーイシュ戦闘員2人を含む3人が死亡した。
AMC(1月5日付)によると、マルジャ地区では、民間人4人が戦闘に巻き込まれて死亡した。
またタッル・リフアト市郊外では、ダーイシュが未明に反体制武装集団の戦闘員が乗ったバスを襲撃し、10人を殺害、またフライターン市にある反体制武装集団を拠点に対して爆弾を積んだ自動車で攻撃を加えた。
これに関して、『ハヤート』(1月6日付)は、タッル・リフアト市での戦闘で、ダーイシュの「ナンバー2」と目されるイラク人ハッジー・バクル大佐が死亡したとの情報が流れていると報じた。
一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市ラーシディーン地区で、軍、国防隊が反体制武装集団と交戦し、双方に人的被害が出た。
他方、SANA(1月5日付)によると、ザルズール村、アルバイド村、カスキース村、クワイリス村、ヒーラーン村、アレッポ中央刑務所周辺、ヤーキド・アダス村、フライターン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またアレッポ市ではセミラミス・ホテル周辺、カーディー・アスカル地区、カスタル・ハラーミー地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
このほか、クッルナー・シュラカー(1月5日付)は、アレッポ市ブアイディーン地区で「アフファード・ムルサリーン」(アブー・ライスを名乗る人物が指揮)がシャームの民のヌスラ戦線戦闘員1人を公開処刑した、と報じた。
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イドリブ県では、『ハヤート』(1月6日付)が、複数の消息筋の話として、反体制武装集団(ムジャーヒディーン軍など)が、同県およびアレッポ県におけるイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の最大の拠点であるダーナー市包囲、これを受けダーイシュは「イスラーム教徒の流血を回避するため」同市をシャームの民のヌスラ戦線に明け渡すことを決定する声明を出したと報じた。
またダーイシュはダーナー市包囲を受けるかたちで、対トルコ国境のアティマ村からも撤退したという。
なお、シリア人権監視団によると、この動きに先立ち、ダーイシュはザーウィヤ山のマガーラ村近くで反体制武装集団を要撃し、4人を殺害したという。
一方、『ハヤート』(1月6日付)は、活動家の情報として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が県内各所から撤退させた兵力をサラーキブ市に結集させ、イスラーム戦線を主導するシャーム自由人イスラーム運動に対抗しようとしていると報じた。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、武器の引き渡しを求める反体制武装集団と交戦、7人を殺害した。
武器の引き渡しをめぐる両者の交渉は、シャームの民のヌスラ戦線が仲介していたが、ダーイシュは「武器を持たずに撤退することはない」として、引き渡し要求を拒否したという。
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ラッカ県では、『ハヤート』(1月6日付)によると、ラッカ市内の複数地区に、シャームの民のヌスラ戦線が展開、また住民がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の退去を求めるデモを行った。
また『ハヤート』(1月7日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人運動(イスラーム戦線)などからなる武装集団が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が本部を置くラッカ市の県・市庁舎を包囲、無血開城を求めるなか、ヌスラ戦線はダーイシュ第2の拠点を制圧、拘束中だった「自由シリア軍」を構成するとされる武装集団のメンバー約50人を解放した。
ラッカ市では、ヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が県知事公邸を、ダーイシュが県・市庁舎を占拠、本部として、対峙していたという。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バービッラー市で、軍、国防隊、ヒズブッラー民兵、アブー・ファドル・アッバース旅団が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなるサラフィー主義武装集団と交戦した。
またアッラーリー農場、ダーライヤー市、ヤブルード市などを軍が爆撃・砲撃した。
一方、SANA(1月5日付)によると、アドラー市(旧市街)、ムライハ市、ヤルダー市、バイト・サフム市、カーラ市郊外、ザバダーニー市郊外、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾市、市民3人が負傷した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、タッラー村にある軍の監視塔を反体制武装集団が砲撃し、軍兵士複数が死傷した。
一方、SANA(1月5日付)によると、カスタル・マアーフ町一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月5日付)によると、タウヒード旅団に所属するイッザ・リッラー旅団がタブカ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、旅団の戦闘員2名が負傷、搬送先のラッカ市内の病院で死亡した。
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ダマスカス県では、SANA(1月5日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(1月5日付)によると、アトマーン村、ダルアー市各所、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ムウタッズ・ビッラー旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、SANA(1月5日付)によると、ハサカ市ナースィラ地区では反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆破、市民3人が負傷した。
NNA(1月5日付)によると、北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区とジャバル・ムフスィン地区で武装集団どうしが交戦し、1人が死亡、4人が負傷した。
イラク軍対テロ部隊のファーディル・バルワーリー司令官はフェイスブック(1月5日付)で「我々はアンバール県の複数カ所でアル=カーイダ・リーダーのアリー・ディッビーと31人のアル=カーイダ・メンバーの殺害と、彼らの車輌4台の破壊に成功した」と綴った。
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イラキー・ニュース(1月5日付)によると、ヌーリー・マーリキー首相はアンバール県警察のハディー・ルザイジュ所長を解任し、イスマーイール・マフラーウィー副所長を所長に任命した。
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イラク国民議会のアドナーン・シャフマーニー治安国防委員会委員長は声明を出し、「テロリストの排除には部族の真摯な態度が必要である。なぜならテロリストは彼らを支援する者がいる場所に現れるからだ」と述べ、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)掃討への部族のさらなる支援協力を求めた。
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アフラール・ブロック(サドル潮流)に所属するイクバール・グラービー国民議会議員はイラキー・ニュース(1月5日付)に「イラクは、イラク軍によるテロとの戦いに対する全イラク人からの支持の姿勢を必要としている…。アフラール・ブロックはイラク治安部隊によるテロとの戦いを支持している」と述べた。
ジョン・ケリー米国務長官は訪問先のエルサレムで記者団に対して、ジュネーブ2会議へのイランの参加に関して「起こり得る」と述べ、従来の拒否の姿勢を軟化させた。
ケリー国防長官は「彼ら(イラン)は側面から貢献できるだろうか?彼らが介入する道はあるだろうか?すでにジュネーブにいるイランの代表が…プロセスに資することはあるだろうか?そうしたことが起こる道はあるかもしれない…。しかしそれは国連事務総長が決めねばならす、イラン自身の意思によって決定されるべきだ…。正式な招待、ないしは参加は、ジュネーブ1(ジュネーブ合意)の実施を支援する者になされる」と述べた。
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アナトリア通信(1月5日付)は、2013年12月半ばにイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に拉致されたトルコ人カメラマンのベンヤミン・アイギュン氏が無事解放されたと報じた。
Anadolu Ajansı, January 5, 2014、AFP, January 5, 2014、AMC, January 5, 2014、AP, January 5, 2014、Champress, January 5, 2014、al-Hayat, January 6, 2014, January 7, 2013、Iraqinews.com, January 5, 2014、Kull-na Shuraka’, January 5, 2014、Naharnet, January 5, 2014、NNA, January 5, 2014、Reuters, January 5, 2014、Rihab News, January 5, 2014、SANA, January 5, 2014、UPI, January 5, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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