シリア軍はアスタナ5会議開催に先立ち、アル=カーイダ系組織や米軍の支援を受ける武装集団との戦闘が続くダルアー県、クナイトラ県、スワイダー県で3日間の戦闘停止を宣言(2017年7月3日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、7月2日正午12時から6日午前0時までの3日半、ダルアー県、クナイトラ県、スワイダー県での戦闘を停止すると発表した。

戦闘停止は、同地での「和平プロセスと国民和解の支援」が目的で、違反が発生した場合は相応の報復を実施するとしている。

SANA(7月3日付)が伝えた。

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なお、7月4~5日には、カザフスタンでシリア政府と反体制武装集団による停戦協議「アスタナ5会議」が開催される予定。

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ダルアー県では、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構が主導する「堅固な建造物」作戦司令室や南部戦線所属と目される武装集団が、クナイトラ県では、イスラエルの実質的航空支援を受けるシャーム解放機構と「自由シリア軍」諸派からなるムハンマド軍が、シリア軍、親政権武装勢力と交戦を続けてきた。

またスワイダー県では、米軍の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」(自由シリア軍諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室」)がシリア軍、親政権武装勢力と交戦を続けてきた。

AFP, July 3, 2017、AP, July 3, 2017、ARA News, July 3, 2017、Champress, July 3, 2017、al-Hayat, July 4, 2017、Kull-na Shuraka’, July 3, 2017、al-Mada Press, July 3, 2017、Naharnet, July 3, 2017、NNA, July 3, 2017、Reuters, July 3, 2017、SANA, July 3, 2017、UPI, July 3, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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