ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米国主導の有志連合の航空支援を受けて、ラッカ市内の旧市街への突入作戦を開始したと発表した。
シリア民主軍の「ユーフラテスの怒り」作戦司令室が出した声明によると、シリア民主軍は、旧市街に突入し、ダーイシュ(イスラーム国)との激しい戦闘の末にバナート城を制圧した。
この戦闘で、ダーイシュ戦闘員34人、シリア民主軍戦闘員4人が死亡したという。
シリア人権監視団によると、シリア民主軍は三つの部隊を城壁の東側から進軍させ、米主導の有志連合の航空支援を受け、ラッカ市旧市街内に突入したという。
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米中央軍(CENTCOM)も声明で、シリア民主軍が「旧市街を囲むラフィーカ城壁に2カ所を破壊し、小さな突入口を開き、ラッカ市内のもっとも堅固な地区に進軍」したと発表した。
破壊された突破口は幅が25メートルほどで、それ以外の城壁(全長約2,500メートル)は破壊されず、維持されているという。
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一方、シリア民主軍とともに「ユーフラテスの怒り」作戦に参加するシリア・エリート部隊は、戦闘員200人以上をバグダード門からラッカ市旧市街に突入させ、ダーイシュと激しく交戦した。
シリア・エリート部隊のムハンマド・ハーリド・シャーキル報道官が報道声明を通じて明らかにした。
AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、CENTCOM, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。
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