西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のスィーバーン・ハンムー総司令官は、『シャルク・アウサト』(7月5日付)とのインタビューに応じ、その中で「米軍はシリア民主軍や人民防衛隊が支配する地域に7つの基地、空港、拠点を設置した。そのなかでもっとも主要なものが、コバニ(アレッポ県アイン・アラブ市)に設置された大規模近代航空基地だ」と述べた。
ハンムー司令官によると、7つの基地のうち、2つはハサカ市近郊、1つはカーミシュリー市(ハサカ県)近郊、2つはダイリーク市(マーリキーヤ市)(ハサカ県)近郊、1つはタッル・アブヤド市(ラッカ県)近郊、1つはマンビジュ市(アレッポ県)近郊にあり、米軍主導の有志連合の将兵約1,300人がこれらの基地に駐留しているという。
またシリア北東部のほかにも、米軍やヒムス県のイラク国境に位置するタンフ国境通行所を拠点化している。
一方、アレッポ県北西部のアフリーン市一帯へのトルコ軍の増派について、ハンムー総司令官は「トルコ、ロシア、アサド政権が、テーブルの下で共謀していることは明らかだ」と述べた。
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一方、ハンムー報道官は、ロイター通信(7月5日付)の取材に対して、アレッポ県北西部のアフリーン市一帯へのトルコ軍の増派に関して「こうした軍事的な準備は、宣戦布告のレベルに達した。近いうちに実際に戦闘が起こるかもしれない」と危機感を露わにした。
AFP, July 5, 2017、AP, July 5, 2017、ARA News, July 5, 2017、Champress, July 5, 2017、al-Hayat, July 6, 2017、Kull-na Shuraka’, July 5, 2017、al-Mada Press, July 5, 2017、Naharnet, July 5, 2017、NNA, July 5, 2017、Reuters, July 5, 2017、SANA, July 5, 2017、al-Sharq al-Awsat, July 5, 2017、UPI, July 5, 2017などをもとに作成。
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