スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、スイスの首都ジュネーブにある国連本部で、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団と会談した。
ジャアファリー国連シリア代表によると、ジュネーブ7会議における4度目の会談では、「テロとの戦い」への対応について集中的に協議がなされたという。
ジャアファリー国連シリア代表はまた、「テロとの戦い」への対応の他、新憲法起草について技術的な協議を重ねたと述べ、ジュネーブ7会議全体を振り返ったうえで、憲法法律関係者との技術会合では、デミストゥラ氏が提示した政治解決に向けた原則文書(通称「12原則文書」)に盛り込まれている憲法起草のプロセスについて意見を交わしたことを明らかにした。
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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は記者会見を開き、「ジュネーブ7会議を閉幕した。我々は段階的な進展を実現し、これまでの決定事項を具体化し、多くの問題についての技術的詳細を議論するための諮問委員会を設置した」と述べた。
デミストゥラ氏によると、アスタナ、アンマン、ハンブルグでの諸会合での関係当時国による取り組みによって、シリア危機解決をめぐる国連安保理内のトーンに大きな変化が生じたとの見方を示す一方、ジュネーブ7会議では、「テロとの戦い」やシリア国内外での進捗への対応などが集中的に協議されたことを明らかにした。
SANA(7月14日付)が伝えた。
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ジュネーブ7会議に代表団を派遣していた反体制派の一つの最高交渉委員会(「リヤド・プラットフォーム」)は、会議閉幕に合わせて声明を出し、「革命路線を順守し、その原則、目標を譲歩しない」と意志表明し、「政治移行」のスローガンのもとに活動を継続すると強調した。
声明で最高交渉委員会は、ロシア、トルコ、イラン、そして米国などによって各地に緊張緩和地帯が設置されることについて歓迎の意を示す一方、国民統合に抵触し、アサド退陣という国民を犠牲にするようないかなる行動、計画も拒否すると主張した。
また、ジュネーブ7会議については、政治的解決を妨害するアサド政権の存在と、国際社会がこうした政権に圧力をかけなかったことで、成果がもたらされなかったと不満を表明した。
AFP, July 14, 2017、AP, July 14, 2017、ARA News, July 14, 2017、Champress, July 14, 2017、al-Hayat, July 15, 2017、Kull-na Shuraka’, July 14, 2017、al-Mada Press, July 14, 2017、Naharnet, July 14, 2017、NNA, July 14, 2017、Reuters, July 14, 2017、SANA, July 14, 2017、UPI, July 14, 2017などをもとに作成。
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