クナイトラ県では、ARA News(7月31日付)が複数の消息筋の話として伝えたところによると、同地で活動する反体制武装集団の代表と軍・国防隊など代表がクナイトラ市で会合を開き、緊張緩和地帯の設置について交渉を行った。
ロシアを交渉プロセスの保障国とするかたちで行われた会合では、ダマスカス郊外県のタッル・シャフム村(シリア軍第121連隊基地)など同県の12カ所に停戦監視拠点を設置すること、イスラエル軍とのいかなる戦闘においてもロシア軍が当事者として参加しないこと、現行の兵力引離地帯の画定を順守することなどが合意されたという。
クナイトラ県では、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構がいわゆる「穏健な反体制派」とともに「ムハンマド軍」を結成し、シリア軍と戦っていたが、シャーム解放機構は交渉には参加していないという。
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ダマスカス郊外県では、ARA News(7月31日付)によると、ロシアによる東グータ地方の緊張緩和地帯への追加を受けて、イスラーム軍などの反体制武装集団の支配下にあるナシャービーヤ町に食糧品などの人道支援物資(7,200人分)がシリア赤新月社によって搬入された。
同地に物資が搬入されるのは過去5年間で今回が初めて。
AFP, July 31, 2017、AP, July 31, 2017、ARA News, July 31, 2017、Champress, July 31, 2017、al-Hayat, August 1, 2017、Kull-na Shuraka’, July 31, 2017、al-Mada Press, July 31, 2017、Naharnet, July 31, 2017、NNA, July 31, 2017、Reuters, July 31, 2017、SANA, July 31, 2017、UPI, July 31, 2017などをもとに作成。
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