マイケル・ラトニー米国務省シリア問題担当特使は声明を出し、シャーム解放機構が、その名称変更(シャームの民のヌスラ戦線、シャーム・ファトフ戦線からの名称変更)にもかかわらず、アル=カーイダの思想に依拠している、と批判した。
ラトニー特使は「最近のファトワーによって、シャーム解放機構の思考において依然としてアル=カーイダの思想が優勢であることが明らかになった。組織の名称変更はその実態を変えるものではない…。ヌスラ戦線とその司令部は、どのような呼称のもとを用いていようと、今後も米国の攻撃目標であり続ける…。シャーム解放機構に参加するすべての者は、シリアのアル=カーイダの一部である」と断じた。
ラトニー特使はまた、シャーム解放機構がイドリブ県のほぼ全域に浸透しているとしたうえで、「民政機関とされる組織の背後に隠れようとするヌスラ戦線の計画は、暴露されたごまかしのやり口で、その目的は(テロ組織に)分類されることを回避しようとするものだ。なによりも重要なことは、シリア国民を騙していることであり、我々はそれを偽の顔に過ぎないと考えている」と非難した。
そのうえで「我々はみなに、(アブー・ムハンマド・)ジャウラーニーを排除するよう忠告する。一部の当事者は限定的な戦術的理由でシャーム解放機構に参加しただけで、思想的・イデオロギー的なコンセンサスによって参加しているわえではないからだ…。イドリブ県にヌスラ戦線の覇権が作られたら、米国は国際社会に対して軍事的措置に訴えないことを説得するのが困難になる」と警告した。
AFP, August 2, 2017、AP, August 2, 2017、ARA News, August 2, 2017、Champress, August 2, 2017、al-Hayat, August 3, 2017、Kull-na Shuraka’, August 2, 2017、al-Mada Press, August 2, 2017、Naharnet, August 2, 2017、NNA, August 2, 2017、Reuters, August 2, 2017、SANA, August 2, 2017、UPI, August 2, 2017などをもとに作成。
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