シリア軍はダーイシュ、米国の支援を受ける反体制派の支配下にあったスワイダー県東部砂漠地帯のほぼ全域を奪還(2017年8月10日)

スワイダー県では、SANA(8月10日付)によると、シリア軍が同盟部隊とともに、県東部砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の最後の拠点を壊滅し、タブカ丘、リヤーヒー丘、アサダ丘、アザーミー丘、サウト揚水場、アブー・シャルシューフ通行所、ヨルダン国境地帯のすべての監視所を新たに制圧、同県に奪還地域を1,300平方キロメートルにまで拡大した。

syria.liveuamap.com, August 10, 2017

一方、クッルナー・シュラカー(8月10日付)によると、ヨルダン国境に近い避難民キャンプに対してシリア軍戦闘機が空爆を行った。

このキャンプには8,000人の避難民が身を寄せていたという。

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米国の支援を受け、ヒムス県タンフ国境通行所を拠点とする「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)に所属する殉教者アフマド・アブドゥー軍団のサイード・サイフ報道官によると、スワイダー県東部郊外のほぼ全域がシリア政府の支配下に入った。

なお、シリア軍の攻撃に先立って、米国の支援を受けた武装集団は同地を撤退していたという。

AFP, August 10, 2017、AP, August 10, 2017、ARA News, August 10, 2017、Champress, August 10, 2017、al-Hayat, August 11, 2017、Kull-na Shuraka’, August 10, 2017、al-Mada Press, August 10, 2017、Naharnet, August 10, 2017、NNA, August 10, 2017、Reuters, August 10, 2017、SANA, August 10, 2017、UPI, August 10, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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