『ハヤート』(9月20日付)は、複数の反対消息筋の話として、米国が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して、装甲車輌120台などからなる補給物資を新たに支給したと伝えた。
補給物資はトルコではなく、イラク・クルディスタン地域からハサカ県スィーマルカー国境通行所を経由して、西クルディスタン移行期民政局支配地域に搬入された。
これに関して、トルコ国営のアナトリア通信(9月19日付)は、米国は民主統一党(PYD)への武器供与の停止を求めるトルコ側の要請に耳を傾けようとしていない、と批判した。
こうしたなか、トルコ軍は、アスタナ6会議でのイドリブ県一帯の緊張地帯と緊張緩和地帯の峻別、ロシア・トルコ・イランによる合同停戦監視部隊の派遣にかかる合意を受けて、アレッポ県北部に面するキリス県に増援部隊を進駐させた。
アナトリア通信によると、同部隊は、国境地帯に展開している部隊を支援するために派遣されたという。
トルコは、アスタナ6会議を通じて、イドリブ県におけるシャーム解放機構の掃討に関して、ロシア、イランに与する一方、アレッポ県北西部のアフリーン市およびタッル・リフアト市一帯の西クルディスタン移行期民政局への進攻を準備していると思われる。
AFP, September 19, 2017、Anadolu Ajansı, September 19, 2017、ANHA, September 19, 2017、AP, September 19, 2017、ARA News, September 19, 2017、Champress, September 19, 2017、al-Hayat, September 20, 2017、Kull-na Shuraka’, September 19, 2017、al-Mada Press, September 19, 2017、Naharnet, September 19, 2017、NNA, September 19, 2017、Reuters, September 19, 2017、SANA, September 19, 2017、UPI, September 19, 2017などをもとに作成。
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