ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、ロシア空軍の戦略爆撃機Tu-95MS複数機からなる航空部隊が、ダイル・ザウル県およびイドリブ県で活動する「国際テログループ」のダーイシュ(イスラーム国)およびヌスラ戦線(シャーム解放機構)の拠点に対してミサイルで爆撃を行ったと発表し、その写真を公開した。
Tu-95MSの航空部隊はロシア領内の基地から、イラン、イラク領空を経由して、シリア領空に入り爆撃を実施、Su-30とSu-35からなる航空部隊がこれを援護した。
Tu-95MSの航空部隊の飛行距離は7,000キロあまりに及び、途中II-78から空中空輸を受けた。
なお、ダイル・ザウル県でのダーイシュの拠点に対する爆撃は、米主導の有志連合や西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の将兵の安全を確保するため、有志連合、シリア民主軍の拠点を回避するかたちで実施されたという。
ただし、有志連合、シリア民主軍はダイル・ザウル県内のいかなる重要拠点もダーイシュから奪取はしていないという。
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一方、イゴール・コナシェンコフ報道官は、ロシア軍の空爆によるイドリブ県およびハマー県での空爆で民間人50人以上が死亡したとするシリア人権監視団の発表(25日)に関して「ヌスラ戦線(シャーム解放機構)やその配下にあるグループに属する破壊分子の活動をメディアで隠蔽しようとする「目撃者」や「ボランティア」の情報に基づいており…根拠がない」と一蹴した。
Ministry of Defence of the Russian Federation, September 26, 2017をもとに作成。
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