ロシア軍はダイル・ザウル市内を流れるユーフラテス川に架橋、過去24時間で車輌8,000台が東岸に向けて渡河(2017年9月26日)

ロシア国防省は、ダイル・ザウル市におけるシリア軍のダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦を支援するため、ロシア軍が同市のユーフラテス川に架橋し、同川西岸と東岸を結んだと発表した。

ユーフラテスへの架橋は、人道支援物資だけでなく、ユーフラテス川東岸地域でダーイシュと戦うシリア軍部隊への重火器、兵員などの輸送を目的とし、ロシア軍はダーイシュが発砲を続けるなか48時間弱で橋を設置、また過去24時間で戦車を含む車輌8,000台が橋を渡り、ダイル・ザウル市東岸部に入ったという。

『ワタン』(9月26日付)によると、橋は全長が210メートルに達するという。

なお、ダイル・ザウル市内のユーフラテス川東西両岸を結んでいたスィヤーサ橋は2016年10月にロシア軍と思われる戦闘機が爆撃で破壊、また市中心部に架けられていたシリア国内最長の吊り橋も2013年5月にシリア軍が破壊した。

al-Hayat, September 27, 2017

AFP, September 26, 2017、ANHA, September 26, 2017、AP, September 26, 2017、ARA News, September 26, 2017、Champress, September 26, 2017、al-Hayat, September 27, 2017、Kull-na Shuraka’, September 26, 2017、al-Mada Press, September 26, 2017、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 26, 2017、Naharnet, September 26, 2017、NNA, September 26, 2017、Reuters, September 26, 2017、SANA, September 26, 2017、UPI, September 26, 2017、al-Watan, September 26, 2017などをもとに作成。

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