ラッカ県では、ANHA(10月17日付)によると、15日にラッカ市の完全掃討に向けた新たな作戦「殉教者アドナーン・アブー・アムジャドの戦い」を開始した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ市中心街で籠城を続けてきたダーイシュ(イスラーム国)最後の拠点県立競技場(アスワド競技場)に突入し、同地を制圧、ラッカ市全土を解放した。
シリア民主軍のムスタファー・バーリー報道官はまた、県立競技場と合わせて、シリア民主軍が国立病院でダーイシュの外国人戦闘員22人を殲滅、同地を制圧したと発表した。
これを受け、シリア民主軍のタラール・サッルー報道官(公式報道官)は声明を出し、「軍事作戦が終了し…、和が部隊はラッカ市を完全制圧した」と発表した。
「ユーフラテスの怒り」作戦司令室のジーハーン・シャイフ・アフマド報道官は、ラッカ市での戦闘を終了したとしたうえで、同地での地雷・爆発物などの撤去作業が終わり次第、ラッカ市解放を正式に発表すると述べた。
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ラッカ市完全解放を受け、シリア民主軍の隊員数千人が、ナイーム交差点で制圧を祝った。 また、ラッカ県タブカ市、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市で、シリア民主軍によるラッカ市完全解放を祝う集会、行進が行われた。
AFP, October 17, 2017、ANHA, October 17, 2017、AP, October 17, 2017、ARA News, October 17, 2017、Champress, October 17, 2017、al-Hayat, October 18, 2017、Kull-na Shuraka’, October 17, 2017、al-Mada Press, October 17, 2017、Naharnet, October 17, 2017、NNA, October 17, 2017、Reuters, October 17, 2017、SANA, October 17, 2017、UPI, October 17, 2017などをもとに作成。
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