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国内で活動する反体制系のシャーム民主主義人権研究センター(2010年発足)は反体制デモ参加者に関する統計調査を実施し、その結果を17日付で公表した。
調査は7月1~25日に実施され、無作為抽出された750人が回答した。
主な結果は以下の通り:
1. アサド政権の支持者は、アラウィー派で84%、キリスト教徒で60%、ドゥルーズ派で62%、イスマーイーリー派で54%、スンナ派で10%。
2. 中立ないしは沈黙の立場をとっているのは、アラウィー派で10%、キリスト教徒で23%、ドゥルーズ派で20%、イスマーイーリー派で11%、スンナ派で25%。このなかには「虐殺」に反対しつつも、アレッポやダマスカスの多くの住民のように態度を保留すべきと考えている者も含む。
3. 反体制活動支持者は、アラウィー派で6%、キリスト教徒で17%、ドゥルーズ派で18%、イスマーイーリー派で35%、スンナ派で65%。
4. ダマスカス県およびダマスカス郊外県で調査期間中の金曜日のデモに参加した市民の数は265,000人(うち16,000人以上が女性)。うち40歳以下は全体の66%。貧困層および中産階級は71%。
5. ラタキア市で連日デモを行っている市民の数は約6,000人。これまでデモに参加した市民の総数は155,000人。
6. ハマー市での調査期間中のデモ参加者数は1,000,000人以上。
報告書全文はhttp://www.bingeh.org/index.php/2011-07-19-09-56-30/1159-2011-08-20-18-37-46を参照。
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シリア軍は27日夜から28日未明にかけて、ダマスカス北東部の農園地帯(ダマスカス郊外県東グータ地方)で、デモ参加者への発砲を拒否し、離反したシリア国軍兵士を掃討した。
複数の目撃者や自由将校旅団によると、離反した兵士は数十人で、ダマスカス県内に入ろうとしたハラスター市のデモ参加者への発砲を拒否して、農園地帯に逃走した、という。なお一昨日の晩から昨日朝にかけて、ハラスター市で2,500人がデモに参加し、十数人が負傷した。
しかし、内務省はハラスター市での兵士の離反もデモも発生していないと否定した。
ハラスター市以外でもダマスカス郊外県各地では27日のダマスカス県リファーイー・モスクへの警官 隊とシャッビーハの突入に抗議するかたちで、反体制デモが発生した。
『クッルナー・シュラカー』(28日付)によると、イフタール前に、ドゥーマー市からサクバー市に2,000人のデモ参加者が到着、サクバー市でのデモの参加者は10,000人に達した。しかし軍・治安部隊が介入し、1人が殺害、数十人が逮捕された。
シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、イドリブ県のハーン・シャイフーン市に戦車10輌と治安機関の車3台が進入し発砲、2人が殺害され、9人が負傷した。またマアッラト・ニウマーン市近くのダイル・シャルキーでも軍・治安部隊が9人を逮捕した。
シリア人権監視団によると、ダルアー市郊外のインヒル市で1人が殺害された。
シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県のアイヤーシュ村、ハリータ村、ハワーイジュ村に軍・治安部隊が突入し、数十人を逮捕した。
一昨日の晩から昨日朝にかけて、ヒムス市のハーリディーヤ地区でも軍・治安部隊がデモの強制排除を試み、14人が負傷した。
アレッポ市郊外のマーリア市でも、軍・治安部隊がデモの強制排除を試み、15人が負傷した。
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フェイスブックではモスク、教会で犠牲者を追悼する「礼拝の日曜日」を呼びかけた。
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バーニヤース市議会のアドナーン・ムハンマド・シャグリー議長は、近郊のバイヤーダ村では軍・治安部隊の突入により「住民全員が逮捕された」と述べ、同市がシャッビーハによる虐殺の恐怖にさらされていることを明らかにした。
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当局は、国内で活動を行う反体制活動家のミシェル・キールー氏、ファーイズ・サーラ氏、ルアイユ・フサイン氏のレバノン渡航を禁じた。3人はフッラ・チャンネルの討論番組に出演するためレバノンを訪問する予定だった。
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『シャルク・アウサト』(28日付)は、ドイツ通信がシリア軍脱走兵に対して行った証言を掲載した。それによると、アリーを名乗る脱走兵は「政府はすべての人を殺し、真実を葬り去ろうとしていると悟った。こうした結末を見ることは耐えられず、こうした嘘に荷担できないと思った…。我々は嘘のなかで過ごしていた。彼らは人々が武装していると言った。でも我々は(現場に)着くと、人々は武装していない一般の民間人だった。しかし彼らに発砲するよう命令が出された」と述べたという。
また彼は弾圧が第4師団司令部のもとに行われており、その指揮官の「少将は大統領の弟のマーヒル・アサドの直接の指揮下にあった」と証言、弾圧を行う部隊に関して「体制に忠誠を尽くしている軍士官から構成されている前線部隊…。そして軍士官、シャッビーハ、諜報機関士官、そして狙撃兵」からなる部隊の二つからなっていたことを明らかにした。
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28日に公開された風刺画に関して、アリー・ファルザートはフェイスブックで自身の作品でないとのコメントを発表。
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イドリブ県知事は県内のウラマー、シャイフをイフタールに招待したが、ウラマー、シャイフらはモスクへの政府の弾圧に抗議して招待を拒否。
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革命調整評議会のムハンマド・ラッハール議長は『シャルク・アウサト』(28日付)に「評議会は近く革命の第二段階への移行することを決定した。同段階は武装を必要とし、革命は暴力へと向かうことになる」と述べた。その理由として「世界的な陰謀に晒され、インティファーダを武装闘争へと転じざるを得ない」と述べた。
バッシャール・アサド大統領は政令第108号を発令し、新情報法を施行。新情報法は、アサド大統領の指示のもとに発足した情報法作成委員会(ターリブ・カーディー・アミーン委員長)のもとで作成が準備されていた。同委員会7月末に任務を終え、アーディル・サファル内閣に報告書を提出していた。
新法は、視聴覚・活字・インターネット・メディアを「自由と責任のバランスのもと」に調整することを最大の目的とし、報道の自由、言論の自由を保護するために活動する無所属の機関、国民情報会議の設置を定めている。
新法に関して、アドナーン・マフムード情報大臣は「情報に関するシリア世論のニーズに対応しており、表現・言論の自由の行使を保障し、政治的自由、社会対話を拡充し、国の民主的雰囲気を高める」と自賛。
またアミーン委員長によると、出版や情報発信をめぐる刑罰に禁固刑ではなく、罰金刑を科している点が特徴。
しかし第13条には、国民統合、国家安全保障、啓示宗教の教義に抵触する出版物、宗派主義的分断、犯罪、暴力行為、テロを唱導する出版物、軍・武装部隊に関する無許可の情報や報道を掲載する出版物は、発禁処分となる、と定められている。
新情報法全文はhttp://www.sana.sy/ara/360/2011/08/29/366489.htmを参照。
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『クッルナー・シュラカー』(28日付)によると、シリア人民議会議員でビジネスマンのムハンマド・ハムシュー氏が政党法の枠組みのもとで新党結成をめざす運動の一環として、ダマスカス県カフルスーサ区のリファーイー・モスクでの警官隊とシャッビーハの突入(27日)の停止を求める「演出」を行っていたとのフェイスブックの書き込みを転載した。同書き込みによると、同議員は突入直後に現場に駆けつけ、治安機関高官を説得して攻撃を停止されたほか、負傷したウラマーのリファーイー氏を見舞ったという。
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SANAは、イドリブ県ハーン・シャイフーン市で武装テロ集団が農業銀行を襲撃し、40,000,000シリア・ポンドを強奪したと報じた。
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サーリフ・ラーシド教育大臣はダイル・ザウル教育局長のラーミー・ワヒード・ダッリーを解任し、ムハンマド・ハマーディー・アブドゥッラー氏を後任に任命。またダルアー教育局長のスブヒー・アブドゥー・ムーサッリー氏を解任し、ワーイル・ユースフ・ムハンマド氏を後任に任命。なお『クッルナー・シュラカー』(28日付)によると、ダイル・ザウル県では、当局がデモに参加した高校生に試験を受けさせないなどの措置を行うことで反体制運動の封じ込めを試みているという。
シリア情勢を審議するために開催されていたアラブ連盟和平フォローアップ委員会の緊急会合が声明を発表して閉幕した。
同声明では、アラブ連盟事務局長にダマスカスを早急に訪問し、「シリア政府に対して危機打開のため、アラブ・イニシアチブを発揮する旨」伝えるよう指示とともに、「手遅れになる前に流血を停止し、理性に基づき自制する必要、シリア国民の人権尊重」が強調され、アサド政権による反体制デモ弾圧に対して批判的立場を示した。
これに対して、シリア政府は、シリア代表を通じてアラブ連盟事務局に抗議文を提出、「(シリア政府は)この声明への完全なる留保を正式に明示し、それが発せられていないものとみなす…。この声明は、会合が発表の合意に至らないまま閉幕したにもかかわらず発せられた…。その文言は受け入れられず、偏っている」と拒否の姿勢を明示した。
複数の消息筋によると、「ダマスカスはアラビー事務総長の任務をあからさまに拒否していないが、彼のシリア訪問は実現したとしてもイード・アル=フィトル以降になるだろう」と述べる。
なお、議場となったアラブ連盟本部前では、シリア人、イエメン人ら数百人が反体制運動への支持を求めるデモを行った。
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ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣がシリアに到着。アラビーヤ・チャンネルが複数の消息筋の話として伝えたところによると、同副大臣はシリアに対して、即時暴力停止と軍・治安部隊の都市からの撤退を強く求め、それが実現しない場合、ロシアは国連安保理において、西側の制裁決議案の審議に応じることを余儀なくされるとの立場を伝えた。
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トルコのアブドゥッラー・ギュル大統領は、アナトリア通信とのインタビューで、「再三にわたる改革の約束を実行に移さず、暴力を停止しないシリア政府への信頼を失った」と述べた。
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シリア人権監視団は、サウジアラビア当局がアブドゥッラー国王による駐ダマスカス・サウジ大使召還を歓迎するための集会(8月12日、リヤド)を行い逮捕されていた164人のシリア人を釈放したことを確認したと発表。
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駐アンマン・シリア大使館前で27日の晩の夜の礼拝後にシリア人とヨルダン人数千人が礼拝を行い、その後アサド政権の打倒、シリア大使の追放、ヨルダン大使の召還、弾圧停止を求めた。このデモには、在外ヨルダン人逮捕者国民委員会の代表らも参加し、シリア国内に身柄拘束されているとされる253人のヨルダン人の釈放を求めた。
Alarabia.net, August 27, 2011、AFP, August 28, 2011、Akhbar al-Sharq, August 28, 2011, August 30, 2011、al-Hayat, August 29, 2011、Kull-na Shuraka’, August 27, 2011、August 28, 2011、Naharnet, August 28, 2011、Reuters, August 28, 2011、SANA, August 29, 2011、al-Sharq al-Awsat, August 28, 2011などをもとに作成。
(C)青山弘之All rights reserved.
ナハールネット(11月21日付…
イドリブ県では、テレグラムの「…