YPG主体のシリア民主軍は帰宅を求めるラッカ市マシュラブ地区住民に発砲、少なくとも4人が負傷(2017年10月27日)

ラッカ県では、シリア人権監視団が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令官の話として、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を回避するため避難していたラッカ市のマシュラブ地区住民が帰宅を求めてデモを行い、シリア民主軍が群衆に発砲、4人が負傷したと発表した。

発砲事件は26日にデモ参加者とシリア民主軍戦闘員の口論をきっかけとして発生、シリア民主軍の司令官によると、住民に対して発砲した者は処罰されるとともに、同地区での爆発物などの撤去作業が終わり次第、同地区への立ち入りは許可されるという。

なお、SANA(10月27日付)によると、デモには住民数百人が参加、そのほとんどが女性と子どもで、負傷者の数は9人にのぼったという。

AFP, October 27, 2017、ANHA, October 27, 2017、AP, October 27, 2017、ARA News, October 27, 2017、Champress, October 27, 2017、al-Hayat, October 28, 2017、Kull-na Shuraka’, October 27, 2017、al-Mada Press, October 27, 2017、Naharnet, October 27, 2017、NNA, October 27, 2017、Reuters, October 27, 2017、SANA, October 27, 2017、UPI, October 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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