シリア政府と反体制武装集団の停戦協議「アスタナ7会議」が2日間の日程で、カザフスタンの首都アスタナ市で開幕した。
シリア政府はバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とする代表団を派遣、対する反体制武装集団の使節団は、ファーティフ・ハッスーン大佐を団長とし、『ハヤート』(10月30日付)によると、シャーム軍団、シャーム自由人イスラーム運動、スルターン・ムラード師団、イスラーム軍、ナスル軍、第1沿岸師団、第2沿岸師団、中部師団、祖国解放運動、東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団、ダーライヤー殉教者の代表を含む26人によって構成された。
保障国のロシアはアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使を団長とする代表団、イランはホセイン・ジャーベリー・アンサーリー・アラブ・アフリカ担当外務副大臣を団長とする代表団、トルコはセダト・オナル外務大臣特別顧問を団長とする代表団が参加した。
また、ヨルダン、米国も代表団を送り、オブザーバーとして参加した。
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SANA(10月30日付)によると、シリア政府代表団は、ロシア代表団、イラン代表団と個別に会談した。
またロシア、イラン、トルコの代表団は三者会談を行い、アスタナ7会議の議題について最終調整を行った。
ANHA(10月30日付)によると、各代表団による個別協議では、逮捕者・拉致者の問題が主要な議題となった。
反体制武装集団の代表団に参加するファーティフ・ハッスーン氏は、アナトリア通信(10月30日付)に対して、逮捕者問題に関するロシアの発言は「真摯でなく、安心できるものではなかった」と批判した。
一方、この三者会談に関して、ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、「トルコ政府が(イドリブ県に)新たに設置された緊張緩和地帯で安定を実現できると願っている…。我々はシリアの紛争当事者間で信頼が高まっていると感じているが、シリアのクルド人を関係正常化プロセスに参加させることに関する問題がダーイシュ(イスラーム国)を根絶すればすぐに浮上するだろう」と述べた。
AFP, October 30, 2017、Anadolu Ajansı, October 30, 2017、ANHA, October 30, 2017、AP, October 30, 2017、ARA News, October 30, 2017、Champress, October 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, October 30 2017、al-Hayat, October 31, 2017、al-Mada Press, October 30, 2017、Naharnet, October 30, 2017、NNA, October 30, 2017、Reuters, October 30, 2017、SANA, October 30, 2017、UPI, October 30, 2017などをもとに作成。
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