カザフスタンの首都アスタナで30日に開幕したシリア政府と反体制武装集団の停戦協議「アスタナ7会議」は2日間の日程を終えて閉幕した。
主催国であるカザフスタンのカイラット・アブドラフマノフ外務大臣は閉幕声明で、停戦協議の保証国であるロシア、トルコ、イランの3カ国が、シリア領土の統一性・保全、テロとの戦い、緊張緩和地帯における停戦の維持について改めて確認したことを明らかにした。
閉幕声明ではまた、信頼醸成や逮捕者・拘束者の釈放に関する問題解決に向けた措置を講じるとともに、これらの問題を人道支援物資の配給、そして搬入経路の確保する必要を強調、米国とロシアの主導のもと国連で続けられてきたジュネーブ会議の一環として「シリア諸国民大会」を開催するというロシアの提案に同意したことを確認した。
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アスタナ7会議に出席した複数の消息筋によると、会議ではまた、ラフマーン軍団、イスラーム軍とシリア軍の散発的戦闘が続くダマスカス県ジャウバル区、ダマスカス郊外県バイト・ジン村に新たな緊張緩和地帯を設置することが合意された。
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反体制武装集団の代表団に参加するヤフヤー・アリーディー報道官は逮捕者・拘束者の解放に関する問題が決着しなかったことに関して、「ロシアは占領国のように振る舞っている」と批判する一方、「イランが合意を妨害した」と述べ、責任を追及した。
なお、シリア人権ネットワークによると、2011年3月から2017年8月までの間にシリア国内で逮捕・拘束されたシリア人は約10万人にのぼり、そのうちの87%がアサド政権による犯行だという。
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アスタナ7会議に参加している反体制武装集団の代表団(シリア軍事革命諸勢力代表団)は声明を出し、会議に参加している米国代表団との会談で、米国がバッシャール・アサド大統領の退陣を「政治プロセス開始の前提条件ではなく、政治的解決の結果」としてめざしていることを確認したと発表した。
AFP, October 31, 2017、ANHA, October 31, 2017、AP, October 31, 2017、ARA News, October 31, 2017、Champress, October 31, 2017、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2017、al-Hayat, November 1, 2017、al-Mada Press, October 31, 2017、Naharnet, October 31, 2017、NNA, October 31, 2017、Reuters, October 31, 2017、SANA, October 31, 2017、UPI, October 31, 2017などをもとに作成。
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