ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はイランを訪問し、首都テヘランでアリー・ハーメニー最高指導者と会談し、二国間関係、シリア情勢、イラン各合意への対応などについて意見を交わした。
会談で、ハーメネイー師は「シリアのテロリストを支援する米国主導の同盟は、否定し得ない真実だが、彼らは別の陰謀を企てるのに齷齪している。それゆえ、シリアにおいて事態を正常化するには信頼できる協力関係を継続する必要がある」と述べた。
また「シリア政府の処遇にかかわるすべての解決策はこの国(シリア)から提案されねばならず、シリア政府に圧力をかけてはならない」と強調した。
これに対し、プーチン大統領は「シリアを含むいかなる国における変革も国内からなさねればならないと考えている」と答える一方で、ドナルド・トランプ米大統領がイラン各合意を認めないとの立場を表明したことに対しては、「我々はいかなる一方的な変化にも反対する。我々は一方的な決定を国際法や国際システムへの違反だとみなす」と非難した。
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プーチン大統領はまた、ハサン・ロウハーニー大統領とも会談し、中東地域におけるテロとの戦いへの対応などについて意見を交わした。
会談のなかで、ロウハーニー大統領は、プーチン大統領が提案した「シリア諸国民大会」の開催についてロシア、トルコ、イランが合意したアスタナ7会議について触れ、「イランはこの地域の不安定がすべての国にとって害をもたらすと考えている」としたうえで、シリア危機の政治的解決の重要性を強調、安定化に向けて役割を果たすと述べた。
これに対して、プーチン大統領は、シリア国内でのテロとの戦い継続の必要を強調するとともに、ロシア、イラン、そしてトルコによるアスタナ会議での連携を継続すべきだと述べた。
SANA(11月1日付)などが伝えた。
AFP, November 1, 2017、ANHA, November 1, 2017、AP, November 1, 2017、ARA News, November 1, 2017、Champress, November 1, 2017、al-Hayat, November 2, 2017、Kull-na Shuraka’, November 1, 2017、al-Mada Press, November 1, 2017、Naharnet, November 1, 2017、NNA, November 1, 2017、Reuters, November 1, 2017、SANA, November 1, 2017、UPI, November 1, 2017などをもとに作成。
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