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シリアの日刊紙『ワタン』(9月10日付)は、自由将校旅団(自由将校運動)司令官で死亡・失踪に関する情報が錯綜しているフサイン・ハルムーシュ大佐が逮捕されたと報じた。数日前には70代になる同大佐の兄が殺害されていた。
同紙によると、治安部隊は、同大佐の出身地であるイドリブ県イブリーン村で「特殊作戦」を行い、「彼を生きたまま逮捕し、中火器、軽火器、通信機器、コンピュータなどを押収した」。
しかしシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長は、『ハヤート』に対して、「逮捕の報道に関して情報が錯綜している」と述べた。同所長は、「ある目撃者はハルムーシュ氏は、兄の死を知った直後にトルコから戻り、逮捕されたと述べているが、別の目撃者は、それを否定している。さらに、トルコの諜報機関が逮捕したと言っている人もいる…。我々は確認を試みている」と述べた。
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ヒムス市では、金曜日のデモでの犠牲者の葬儀が行われ、約20,000人が参列。ヒムス市には、シリア軍・治安部隊の戦車、装甲車などが多数展開している。
シリア人権監視団は、バーブ・アムル地区近くのバサーティーン地区で指名手配者の追跡を行う軍・治安部隊によって5人が殺害されたと発表した。一方、シリア革命総合委員会は、ヒムス市のバーブ・スィバーア地区とバーブ・アムル地区への砲撃で16人が殺害されたと発表した。
これに対しSANAは、シリア軍消息筋の話として、ヒムス市のダウワール・ファーフーラ近くで軍食糧配給部門の寝台バスが「武装テロ集団」に襲撃され、運転手が殺害、乗っていた食糧配給部門の労働者2人が負傷した、と報じた。
一方、シリア人権監視団によると、レバノン国境のヒート村に軍・治安部隊が突入。またレバノン国境のクサイル市も地元調整委員会によると、連日、軍・治安部隊による逮捕・捜索活動が続いており、「非常に困難な日々」だという。
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イドリブ県では、シリア人権監視団、地元調整諸委員会によると、2人が治安部隊の発砲により殺害された。1人(男性)はハーン・スブル村で、もう1人(女性)はサラーキブ市南部で殺害された。
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『クドス』(9月10日付)は、「住民が遺族を公園などに埋葬している」とのハマー市住民の証言を掲載。
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ダマスカスでは、新党「シリア国家建設潮流」の結成が発表された。発足者たちによると、同組織は民主的市民国家の建設、若者たちの政治生活、公的生活における「公的、実質的参与」の保障、民衆蜂起の目的に沿って専制体制の打倒をめざす、という。
『ハヤート』(9月11日付)はカタールのドーハの信頼できる消息筋の話として、「ダマスカス宣言」、クルド民族主義諸政党、シリア・ムスリム同胞団の活動家および代表30人が挙国一致的な連立を組み、近く「国民評議会」を発足することをめざすことで合意したと報じた。
しかし『シャルク・アウサト』(9月10日付)は、ドーハでの反体制勢力の会合も、トルコなどでの反体制勢力の会合などと同様、国民評議会発足に関して合意に至ることに失敗したと報じた。
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エジプトの首都カイロでも反体制活動家が二つの会合を開催した。
一つは、「シリア解放運動者連合」(シャーディー・ハッシュ代表)が主催した「我々はみな祖国のために」挙国一致会合で、カイロのドッキー地区のピラミザ・ホテルで開催された。
もう一つは、「在エジプト・シリア人連合」が主催した「シリア国民支援勝利週間」(9月9日開催)で、同じくドッキー地区のサフィール・ホテルで開催された。
同会合には、ハイサム・マーリフ弁護士、アブドゥルアハド・イスティーフワー(アッシリア民主機構代表)、ムハンマド・マアムーン・ヒムスィー元人民議会議員といった反体制活動家が招聘・出席し、記者会見を行った。
これらの会合は在外の他の反体制勢力との調整なくして開催された。
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オーストリアのウィーンでは、スペイン、ロシア、ドイツ、スイス、ギリシャなど13カ国に滞在するシリア人活動家が反体制勢力を支援するための会合を開いた。
代表の一人であるアーミル・ハティーブ氏によると、参加者はウィーンのシリア大使館に向かい、アサド大統領の退任を求めることを決定。また「在外シリア人連合」を結成し、シリア国内の反体制運動の支援をめざすという。
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フェイスブックの「シリア革命2011」ページによると、アブドゥッラッザーク・ラフムーン大佐がシリア軍を離反し、「自由シリア軍」に参加したと発表。
アサド大統領がアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長とダマスカスで会談。
SANA(9月11日付)によると、アサド大統領は「現下のシリアの危機の出口を創出することの必要をアラブ諸国が強く望んでいる」とのメッセージをアラビー事務総長から受けとった。
またアラビー事務総長は「連盟は、数ヶ月にわたって続く流血を終わらせるべく、シリア政府と反体制勢力との間の国民和解対話において大きな役割を果たすことを提案した」と述べ、アサド大統領と一連の措置に関して合意、火曜日のカイロでのアラブ連盟外相会議でこれらの提案が提示されるという。
さらに会談では、「メディアのねつ造や扇動にだまされない」必要が強調され、アラブ連盟がシリアの治安と安定を望み、外国のいかなる内政干渉をも拒否する」とアラビー事務総長が強調したと報じた。
しかし、アラビー事務総長はカイロに帰国後に声明を出し、「アラブ連盟がシリア国民に対する暴力や流血を完全に停止するために早急に措置を講じる必要があり、シリア国民の表現への希求や改革を実現し、国民を保護し、シリアをとりまく危機を解消するための移行を保障する必要があるとの意思を伝えた」と発表した。
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スポーツ連合との共催のもと、シリアの青年グループが、イラク、レバノン、パレスチナの青年使節団とともに、ダマスカス県内のジャラー・スタジアムで、シリアの治安、安定に対する陰謀への抵抗を支持する集会を行った。
『ハヤート』(9月10日付)は西側外交筋の話として、EUはシリアに対する石油禁輸措置に加えて、石油部門への投資を禁じることで原則合意したと報じた。
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シリア革命支援ヨルダン人民委員会は、ヨルダン政府に対してバフジャト・スライマーン駐アンマン・シリア大使の追放を要求するための座り込みをアンマン市内で10日から開始した。
NNA(9月10日付)は、レバノン国軍がベカーア県ラーシャイヤー郡ダイル・アシャーイル山地で、シリアに密輸されようとしていた電気アンテナ、通信機器を押収したと報じた。これらの機器はピックアップ・トラックに積まれていたシリアに密輸入されようとしており、こうした動きは日々見られるという。
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『ナハール』(9月10日付)は、ビシャーラ・ラーイー・マロン派総大司教がフランス訪問中のニコラ・サルコジ仏大統領との会談で「シリアのアサド政権は終わった」と告げられたと報じた。
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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首と袂を分かったマルワーン・ハマーダ国民議会議員は、テレビでのインタビューで、3月14日勢力がシリアの内政に干渉しないとしつつ、「カマール・ジュンブラートからラフィーク・ハリーリー元首相にいたる暗殺以外の何ものもシリアの体制見出すことない」と述べ、「レバノンのすべての宗派がシリア政府の抑圧に曝されてきた」と強調、「シリアで今日起きていることは体制の終わりを示している」と断じた。
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アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使はヌール・ラジオのインタビューに対して、シリア国内の反体制抗議運動に対して否定的な見解を示しているビシャーラ・ラーイー・マロン派大司教の姿勢が「バランスのとれた思想的、国民的、政治的な見方で、地域全体を標的とした陰謀に対する抵抗において彼自身が代表している教会の役割と合致している。またそれは、バチカンの見解を表してもいる」と述べた。
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レバノンのシリア・アラブ擁護委員会の使節団がダマスカス県のティシュリーン軍事病院を慰問。「武装テロ集団」弾圧時に負傷した兵士を見舞った。
AFP, September 10, 2011, September 11, 2011、AP, September 10, 2011、Facebook、Akhbar al-Sharq, September 10, 2011, September 12, 2011、al-Hayat, September 11, 2011, September 12, 2011、Kull-na Shuraka’, September 10,
2011, September 13, 2011、al-Nahar, September 10, 2011、NNA, September 10, 2011、al-Quds, September 10, 2011、Reuters, September 10, 2011, September 11, 2011、SANA,
September 11, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 10, 2011, September 11, 2011などをもとに作成。
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イドリブ県では、テレグラムの「…
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