ユーフラテス・ポスト(12月9日付)は、複数の消息筋の話として、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するアラブ人部族の民兵組織バカーラ大隊の司令官のヤースィル・ダフラ氏が8日に離反し、ロシア軍に投降したと伝えた。
ダフラ氏が率いるバカーラ大隊は、シリア・ガド潮流代表のアフマド・ジャルバー氏が率いるシリア・エリート部隊に所属していたが、シリア民主軍が「ジャズィーラの嵐」作戦を開始し、ダイル・ザウル県東部に進攻したのを受けて、シリア民主軍に従軍していた。
なお、ドゥラル・シャーミーヤ(12月9日付)によると、ダフラ氏は10月、命令無視違反を疑われ、補佐官4人とともにシリア民主軍の軍事諜報機関によって逮捕されていた。
だが、逮捕当時、複数の消息筋は、バカーラ大隊がダイル・ザウル市近郊のフジャイフ丘、第113旅団基地、工業地区などをダーイシュの支配から解放し、台頭したことが背景にあると述べていた。
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その後、9日にダフラ氏はフェイスブックを通じて音声声明(https://youtu.be/Njp3WNqonA8)を発表し、「シリア軍に投降したとするSNSでの一部の書き込みは事実無根だ」と反論したうえで、「私はまだ村にいる。行政面での意見の相違はあるがシリア民主軍のなかにいる」と述べた。
AFP, December 9, 2017、ANHA, December 9, 2017、AP, December 9, 2017、ARA News, December 9, 2017、Champress, December 9, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2017、Euphrates Post, December 9, 2017、al-Hayat, December 10, 2017、al-Mada Press, December 9, 2017、Naharnet, December 9, 2017、NNA, December 9, 2017、Reuters, December 9, 2017、SANA, December 9, 2017、UPI, December 9, 2017などをもとに作成。
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