ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、マナール・チャンネル(12月11日付)を通じて「アッラーはパレスチナが解放すると評価した:エルサレムはパレスチナの首都」と題したテレビ演説を行い、「抵抗枢軸」がパレスチナ問題に再び注力すると表明、パレスチナ人に対して「第3次インティファーダ」を行うよう呼びかけた。
ナスルッラー書記長は「私は、ヒズブッラーではなく、抵抗枢軸全体を代表して話す。抵抗枢軸諸国は、過去数年にわたる危機において、痛み傷ついたものの、勝利を収め、堅固になっている。この枢軸は、すべてのタクフィール主義者の手先を打ち負かした。そして抵抗枢軸は今日、再び、エルサレムとパレスチナを最優先事項とする」と述べた。
また「地域のすべての抵抗組織…、抵抗を信じるすべての人々よ…、統合的な対抗戦略を策定しよう…。実践的な計画を策定し、この強大な脅威に対して役割分担し、努力を結集させよう。我々ヒズブッラーはこの点に関して自らの責任を完全に果たす」と呼びかけた。
一方、アラブ湾岸諸国、イスラーム諸国に対しては「(エルサレムをイスラエルの首都として正式に承認したドナルド・)トランプ(米大統領)の決定を拒否したEUのスタンスを踏襲すべき」だと主唱、「米国に準じる者は、この地域における和平の仲介役ではなく、ダーイシュ(イスラーム国)を創り出した張本人であり、テロ、占領、扇動のスポンサーとみなされる」と警告した。
パレスチナ自治政府に対しては「トランプ大統領が決定を撤回するまでイスラエルと交渉すべきではない」としたうえで、「トランプの敵対的な決定に対するもっとも重要な対応とは、占領下のパレスチナ全土で第3次インティファーダの開始を宣言することだ」と述べた。
AFP, December 11, 2017、ANHA, December 11, 2017、AP, December 11, 2017、ARA News, December 11, 2017、Champress, December 11, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2017、al-Hayat, December 12, 2017、al-Mada Press, December 11, 2017、Naharnet, December 11, 2017、NNA, December 11, 2017、Qanat al-Manar, December 11, 2017、Reuters, December 11, 2017、SANA, December 11, 2017、UPI, December 11, 2017などをもとに作成。
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