シリア政府との合意に従い、シャーム解放機構戦闘員とその家族はイドリブ県に、「自由シリア軍」諸派戦闘員とその家族はダルアー市に退去(2017年12月29日)

ダマスカス郊外県では、SANA(12月29日付)によると、県南西部のバイト・ジン村一帯で活動を続けてきたアル=カーイダ系のシャーム解放機構および同組織と共闘してきた反体制武装集団(「自由シリア軍」諸派)の戦闘員および家族が、シリア軍との合意に基づき、同地からの退去を開始した。

退去はシリア政府が用意した旅客バスによって行われ、うち4台が(シャーム解放機構の)戦闘員65人と家族を乗せて、イドリブ県方面へ向かい、6台がそのほかの戦闘員(「自由シリア軍」諸派)106人とその家族を乗せて、ダルアー市方面に向かった。

退去に先立って、戦闘員らは重火器を放棄、またシリア軍がマガル・ミール村、マルワーン丘に入り、爆発物などの撤去を行った。

なお、アナトリア通信(12月29日付)によると、同地から退去したのは戦闘員約300人とその家族約250世帯。

SANA, December 29, 2017

SANA, December 29, 2017

SANA, December 29, 2017

AFP, December 29, 2017、Anadolu Ajansı, December 29, 2017、ANHA, December 29, 2017、AP, December 29, 2017、ARA News, December 29, 2017、Champress, December 29, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 29, 2017、al-Hayat, December 29, 2017、al-Mada Press, December 29, 2017、Naharnet, December 29, 2017、NNA, December 29, 2017、Reuters, December 29, 2017、SANA, December 29, 2017、UPI, December 29, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts