シリア政府と反体制派の代表による和平協議「ジュネーブ9会議」が開幕した。
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アナトリア通信(1月26日付)は、米国、フランス、英国、サウジアラビア、ヨルダンが、25日にスイスで再開されたシリア政府の反体制派の和平協議「ジュネーブ9会議」に参加するためにジュネーブ入りしている最高交渉委員会に、ジュネーブ・プロセスへの対応を示したヴィジョン、いわゆる「非公式文書」を開示した、と伝えた。
「非公式文書」では、ジュネーブでのシリア政府との協議において、憲法の条文や国連監視下での選挙実施に向けた実質的方途を検討することに力点を置くよう提言しているという。
そのうえで、憲法については、権力分立、地方自治体の権限強化、大統領職の名誉職化、二院制などが提言されているという。
また、『ハヤート』(1月28日付)によると、「非公式文書」は、憲法の改正を通じて、大統領や首相の権限縮小、議会設置、司法の独立、分権主義、権利や自由などを保障するとともに、治安部門を改革し、選挙法を改正するなどを求めているという。
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ジュネーブ9会議に出席するためにスイスを訪問中のシリア政府代表団は、前日に引き続きジュネーブの国連本部でスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談した。
団長を務めるバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、会談後に記者会見を開き、ジュネーブでの和平協議への対応をめぐって、米国、英国、フランス、サウジアラビア、ヨルダンが、ワシントンDCやパリでの折衝で策定したとされるいわゆる「非公式文書」を拒否すると表明し、これらの国はいずれもシリア国民の血で汚れていると非難した。
一方、デミストゥラ特使との会談では、1月29~30日にソチで開催が予定されているシリア国民対話大会に向けて問題を洗い出し、それらを外国の干渉を排除し、同大会でのシリア人どうしの対話で解決していくとの意欲を示した。
SANA(1月26日付)が伝えた。
AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、January 28, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。
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