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ダルアー県では、地元調整諸委員会によると、ダーイル町、インヒル市、(東西)ムライハ村、サナマイン市、ナワー市などでゼネストが続けられていることに対処するため、治安部隊が増援された。
同諸委員会によると、「ゼネストは1週間前から続いており、住民は、軍の撤退と政治犯釈放の要求が実現するまでストを継続する構えを見せている」という。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、治安部隊の発砲により市民8人が殺害された。またバアス大学石油化学工学部のムハンマド・ハッドゥール学部長が何者かに誘拐された。同監視団によると、ハッドゥール学部長は護衛にあたっていた士官1人を殺害したという。
しかしSANA(10月24日付)は、武装テロ集団によって誘拐されていたバアス大学石油化学学部のムハンマド・ハッドゥール学部長を当局が解放したと報じた。
またSANA(10月24日付)は、バアス大学の女子学生がヒムス市内で武装テロ集団によって殺害されたと報じるとともに、ダイル・バアルバ市で当局が武装テロ集団多数を逮捕したと報じた。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カルアト・マディーク町で治安部隊の発砲により市民2人が殺害された。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サイドゥーン村で3人が殺害された。
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複数の活動家、目撃者によると、ダマスカス郊外県の住民数百人が軍・治安部隊と離反兵の戦闘に巻き込まれるのを回避するため、避難した。
これに対してSANA(10月24日付)は、ダマスカス郊外県のサアサア地域で野菜・果物輸送用の車両に隠された武器、弾薬、爆発物を押収したと報じた。
シリア国民評議会内のクルド・ブロックは声明を出し、シリア国民評議会事務局がトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣宛に送った10月21日付書簡で、イラク領内でのPKKによるトルコ軍への攻撃を「危険なテロ行為」と非難したことに関して、トルコにおけるクルド問題の現実を無視していると批判した。
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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン事務局長兼執行部長を団長とする使節団がカタールを訪問した。
使節団はニブラース・ファーディル氏、ヤースィーン・ナッジャール氏、ムスタファー・サイラフィー氏(イスラーム教ウラマー世界会議)、マジュド・マッキー氏(シリア・ウラマー連盟)からなる。
同使節団は、ユースフ・カラダーウィー氏(イスラーム教ウラマー世界会議議長)と会談した。
ガルユーン議長によると、カタール訪問はアラブ諸国の支持獲得が目的。
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国内で反体制活動を行う国民民主イニシアチブと変革解放人民戦線が共同声明を出し、アラブ連盟閣僚委員会の訪問を前に「外国のいかなる介入も拒否する」と発表した。http://all4syria.info/web/archives/33265
バッシャール・アサド大統領は、イドリブ県のハーリド・アフマド知事を解任し、ヤースィル・シューフィー氏を後任知事に任命した。
またダマスカス郊外県のザーヒド・ハーッジ・ムーサー県知事を解任し、フサイン・マフルーフ氏を後任知事に任命した。
交代の理由など詳細は発表されなかった。
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『クッルナー・シュラカー』(10月23日付)は、ハマー県の軍警察が10月15日付でハマー県(軍事裁判所の)検事長宛に文書で、逮捕した活動家2人(マフムード・シャントゥート氏、アブドゥッラフマーン・アフマド・トゥルク氏)の容疑を「”自由シリア”と書いたシリア国旗を掲揚したテロ行為」とするよう求めたと報じた。
ヘルマン・ファン・ロンパウ欧州理事会議長は、シリアがデモ弾圧を停止しない場合に備え、EUがシリアへの新たな制裁を検討していると述べた。
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ヨルダンでの世界経済フォーラムに出席中のジョン・マケイン米上院議員(共和党)は、シリアでの民間人保護のため、リビアでの任務を終えたNATOは軍事的選択肢を検討せねばならないと述べた。
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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、10月26日(水曜日)にダマスカスを訪問する予定のアラブ外相委員会の任務が、アサド政権と国内外の反体制勢力の連絡・対話を行い、連盟本部での包括的国民対話大会開催を準備することにある、と述べた。
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UAEのダーナ・ガス社のアフマド・ラシード・ウライビドCEOは、一部UAE紙がシリアでの事業展開の交渉を行っていると報じたのを受けるかたちで、シリアのエネルギー部門に参入するための対話を行っている事実はないと発表した。
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シリア自由貿易地区機構のアブドゥルハキーム・カッダーフ総裁がイラク自由貿易地区委員会のサラーフ・カイスィーを団長とするイラク使節団と会談し、シリアとイラクの共同自由貿易地区の設置に関して意見を交換した。
共同自由貿易地区はシリアのダイル・ザウル県ヤアルビーヤ町およびブーカマール市と、イラク領内のルバイア、カーイムに設置が予定されている。
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シリアのクルド人反体制活動家ら約50人がベイルート県ハムラー地区にあるシリア大使館前で反体制抗議デモを行った。これに対抗して、アサド政権を支持するシリア人もデモを行った。
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ジャズィーラ(10月23日付)は、リビアのミスラータからの特派員の報告として、ムアンマル・カッザーフィー大佐が衛星電話で最後に受けた電話がシリアからのものだったと報じた。
AFP, October 23, 2011、Akhbar al-Sharq, October 23, 2011、Aljazeera.net, October 23, 2011、AP, October 23, 2011、al-Hayat, October 24, 2011、Kull-na Shuraka’, October 23, 2011, October 24, 2011、Naharnet,
October 23, 2011、Reuters, October 23, 2011、SANA, October 24, 2011などをもとに作成。
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イドリブ県では、テレグラムの「…
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