英国で活動する反体制組織のシリア人権監視団は、2018年1月のシリア国内での犠牲者数が2,180人を記録したと発表した。
このうち607人が民間人(うち18歳未満の子供は162人、18歳以上の女性は113人)だという。
同監視団によると、犠牲者2,180人の内訳は以下の通り:
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市民の犠牲者
ロシア軍の爆撃による犠牲者:118人(うち子供48人、女性32人)
シリア軍の爆撃による犠牲者:164人(うち子供49人、女性29人)
シリア軍の砲撃・狙撃による犠牲者:119人(うち子供21人、女性17人)
シリア治安当局の拷問による犠牲者:5人
イスラーム主義武装勢力の砲撃による犠牲者:29人(うち子供4人、女性8人)
トルコ軍の越境爆撃・砲撃による犠牲者:68人(うち子供21人、女性12人)
トルコ国境警備隊の狙撃による犠牲者:3人(うち子供2人)
ダーイシュの処刑による犠牲者:7人(うち女性1人)
ハーリド・ブン・ワリード軍の砲撃による犠牲者:3人(子供2人、女性1人)
米主導の有志連合の爆撃による犠牲者:29人(うち女性11人)
爆弾が仕掛けられた車などの爆発による犠牲者:3人
シャーム解放機構の処刑による犠牲者:7人
西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によって殺害された犠牲者:4人
死因不明の犠牲者:33人(うち子供12人、女性1人)
劣悪な衛生状況、ないしは医療不足による犠牲者:3人(子供2人、女性1人)
戦闘員の犠牲者
イスラーム主義勢力および武装勢力、シリア民主軍:658人
シリア軍:246人
人民諸委員会、国防隊、シリア人親政権戦闘員:265人
レバノンのヒズブッラー:14人
シリア人以外のシーア派外国人戦闘員:74人
身元不明:25人
ダーイシュ、シャーム解放機構(ヌスラ戦線)、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、トルキスタン・イスラーム党などの非シリア人:291人
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シリア人権監視団はまた、2018年1月にシリア国内で33件の「虐殺」が発生し、市民324人(うち子供95人、女性72人)が犠牲になったと発表した。
「虐殺」の内訳は以下の通り:
ロシア軍、シリア軍の戦闘機による「虐殺」(爆撃):19件、犠牲者数は205人(うち子供69人、女性48人)
シリア軍(地上部隊)による「虐殺」:5件、犠牲者数は32人(うち子供5人、女性4人)
武装勢力による「虐殺」:2件、犠牲者数は18人(うち子供3人、女性3人)
有志連合による「虐殺」:2件、犠牲者数は20人(うち女性8人)
トルコ軍による「虐殺」:5件、犠牲者数は49人(うち子供18人、女性9人)
AFP, February 1, 2018、ANHA, February 1, 2018、AP, February 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2018、al-Hayat, February 2, 2018、Reuters, February 1, 2018、SANA, February 1, 2018、UPI, February 1, 2018などをもとに作成。
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