ジェームズ・マティス米国防長官は、記者らに対して、「シリア政府が度々塩素ガスを兵器として使用している」としたうえで、「我々はサリン・ガスが使用された可能性についてこれまで以上に強い関心を持っている…。ただし、その証拠は握っていない」と述べた。
マティス国防長官はまた「私が言っているのは、現場で活動するNGOや戦闘員が、サリン・ガスが使用されてきたと言っているということだ。だから、我々は証拠を探している…。我々がどのように対応するか見てきたはずだ。彼ら(アサド政権)が化学兵器禁止条約に違反するようなことを再び行ったとしたら軽率だ」と付言した。
ロイター通信(2月2日付)が伝えた。
発言は、ダマスカス郊外県東グータ地方でシリア軍が塩素ガスを装填した砲弾を使用して攻撃を行ったとする情報が拡散されているなかで、米匿名高官が1日にロイター通信に対して、「シリアでの最近の化学兵器による攻撃はアサド政権軍が新たな兵器を開発しようとしていることを示している…。シリアの化学兵器が米国の海岸に到達しないよう国際社会はアサド政権への圧力を増強すべき」と述べたのを受けるもの。
**
『ハヤート』(2月3日付)によると、フランス外務省は、アサド政権が再三にわたり化学兵器を使用していることに「深い懸念」を表明した。
そのうえで、フランス政府が友好国とともに、アサド政権が化学兵器を使用したことを示すために取り組んでいることを明らかにした。
AFP, February 2, 2018、ANHA, February 2, 2018、AP, February 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 2, 2018、al-Hayat, February 3, 2018、Reuters, February 2, 2018、SANA, February 2, 2018、UPI, February 2, 2018などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ナハールネット(11月21日付…
イドリブ県では、テレグラムの「…