イドリブ県ビンニシュ市でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の退去を求めるデモが発生し、デモ参加者が逮捕(2018年2月3日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月3日付)によると、2日から3日にかけて、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるビンニシュ市で、武装集団の退去を求める抗議デモが発生し、数十人が参加した。

デモ参加者の一部は、アフラール軍の本部、シリア救国内閣内務省所轄の警察署を襲撃し、これを占拠した。

al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018

al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018

同市を支配する武装集団は事態を収拾するため、検問を強化するなど厳戒態勢を敷くとともに、アフラール軍本部や警察署に突入し、両施設を占拠していたデモ参加者を逮捕した。

また、市内では事態収拾を試みる武装集団の治安部隊とデモ参加者が撃ち合いとなり、1人が死亡した。

一方、「シャーム解放機構のビンニシュにおける活動家たち」の名で声明が発表され、デモ参加者たちの自宅を強襲したと発表した。

これに対して、「イドリブ活動家たち」やシャーム自由人イスラーム運動も声明を出し、ビンニシュ市でのデモ参加者の逮捕を停止するよう呼びかけた。

al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018

al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018

AFP, February 3, 2018、ANHA, February 3, 2018、AP, February 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2018、al-Hayat, February 4, 2018、Reuters, February 3, 2018、SANA, February 3, 2018、UPI, February 3, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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