イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)が複数の現地消息筋の話として伝えたところによると、シリア軍ヘリコプター複数機が夜間にサラーキブ市に飛来し、塩素ガスを装填した爆弾を投下、民間人11人が呼吸困難などの中毒症状を訴えた。
中毒症状を訴えた11人のなかには、ホワイト・ヘルメットの隊員3人も含まれていたという。
シリア人権監視団によると、サラーキブ市ではシリア軍のヘリコプターが爆撃した直後、異臭が拡がったという。
また、ロイター通信(2月6日付)は、3日にロシア軍戦闘爆撃機がシャーム解放機構によって撃墜されたことを受けるかたちで、5日夜、シリア・ロシア両軍がイドリブ県に対して激しい攻撃を加えるなか、シリア米医療協会(SAMS)など複数の医療グループ、救急隊員の話として、化学物質が投下され、11人が「塩素ガスが使用されたことを示す」呼吸困難などの症状を訴えたと伝えた。
また、ホワイト・ヘルメットの救急隊に所属するラーディー・サアド氏は、化学物質を装填した「樽爆弾」2発がヘリコプターから投下されたと証言した。
一方、シリア人権監視団によると、ロシア・シリア両軍の戦闘機がサラーキブ市、マアッラト・ヌウマーン市、イドリブ市、カフルナブル市、ムアスラーン村を爆撃、この2日で17人が死亡した。
このうち9人(子供4人を含む)カフルナブル市に対するロシア軍と思われる戦闘機の爆撃で死亡したという。
また、ムアスラーン村では子供2人が、イドリブ市では3人が死亡、マアッラト・ヌウマーン市では、地対地ミサイルの攻撃で2人が死亡した。
さらに、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市の中央病院を夜間爆撃し、利用不能になった。
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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)によると、シリア軍はバイト・サワー村の大衆市場を爆撃し、民間人9人を殺害、アルバイン市の大衆市場も爆撃、民間人9人を殺害、ハッザ町の住宅街を爆撃し、民間人6人を殺害、ザマルカー町を爆撃し、民間人5人を殺害した。
シリア人権監視団によると、シリア軍の爆撃で子供4人を含む28人(バイト・サワー村で10人、アルバイン市で9人、ハッザ町で6人、ザマルカー町で2人、ハムーリーヤ市で1人が死亡したという。
AFP, February 5, 2018、ANHA, February 5, 2018、AP, February 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、al-Hayat, February 6, 2018、Reuters, February 5, 2018、SANA, February 5, 2018、UPI, February 5, 2018などをもとに作成。
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