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コーツ米国家情報長官はロジャヴァを主導するPYDの目的を初めて開示(2018年2月14日)

ダン・コーツ米国家情報長官は上院に提出した報告書のなかで、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)のシリア国内での活動目的を初めて開示した。

アナトリア通信(2月14日付)が伝えたところによると、報告書には、PYDがクルディスタン労働者党(PKK)の一派で、シリアで独立した支配地域を確立しようとしているが、こうした動きはトルコ、ロシア、そしてイランの抵抗に直面するだろう、と指摘しているという。

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レックス・ティラーソン米国務長官はフッラ・チャンネル(2月14日付)に対して、シリアからのイランの撤退を要求した。

ティラーソン国務長官は「シリア、イエメン、レバノン、イラクと行った国におけるイランの存在に関する米国の見方は国際社会と一致している…。イランの存在は、これらの国の住民に安定や安全をもたらさない。我々はイランに改めて部隊の撤退を求める。これが我々が未来に見ることになる動きだ…。シリアでのイランの影響力に対抗することが政治プロセスの成功をもたらす」と述べた。

ティラーソン国務長官はまた、シリア領内における米軍の駐留に関して「ダーイシュ(イスラーム国)を打ち負かすことが唯一の目的だ」と述べた。

AFP, February 14, 2018、Anadolu Ajansı, February 14, 2018、Alhurra, February 14, 2018、ANHA, February 14, 2018、AP, February 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2018、al-Hayat, February 14, 2018、Reuters, February 14, 2018、SANA, February 14, 2018、UPI, February 14, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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