イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月21日付)によると、アル=カーイダの系譜を汲むシャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構を離反した元「穏健は反体制派」のヌールッディーン・ザンキー運動、そしてシャームの鷹旅団が、マアッラト・ヌウマーン市にあるシャーム解放機構の本部や検問所を攻撃し、同地を制圧した。
シャーム自由人イスラーム運動とヌールッディーン・ザンキー運動は最近になってシリア解放戦線として完全統合し、20日にアレッポ県西部でのシャーム解放機構の拠点複数カ所を襲撃している。
シャーム解放機構のアブー・ウバイド・ヒムスィー氏がイバー通信(2月21日付)に明らかにしたところによると、この日、シャーム解放機構は、シリア解放戦線や地元の名士と戦闘回避に向けた協議を行っていたが、シリア解放戦線の部隊が突如会場となっていたシャーム解放機構の本部を包囲、同施設は検問所などを制圧したという。
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シリア解放戦線は、20日にアレッポ市西部郊外のシャーム解放機構拠点(ブユーティー地区、マフムード検問所)を攻撃したことを受けて声明を出し、シャーム解放機構に対する攻撃を継続すると表明した。
これに対して、シャーム解放機構も声明を出し、シリア解放戦線の攻撃に対して対峙する構えを示すとともに、その司令官らに対して投降し、裁定を受けるよう呼びかけた。
一方、「シリア解放区内部族評議会」を名乗る集団が声明を出し、双方に対決回避と自制を呼びかけた。
AFP, February 21, 2018、ANHA, February 21, 2018、AP, February 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 21, 2018、al-Hayat, February 22, 2018、Reuters, February 21, 2018、SANA, February 21, 2018、UPI, February 21, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, February 21, 2018などをもとに作成。
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